yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

2020-01-01から1年間の記事一覧

景信山(高尾周辺)の山の花々1  2015.4.23

景信山の花1 景信山は高尾山から続く山並みの、727 mの山である。高尾山から縦走する人も多いが、健脚コース(もしかして、私だけ?)になるのでゆっくりと花も見ていられない。そもそも尾根上の縦走コースでは樹林帯の中なので、花も多くない。花を見るなら…

越上山・顔振峠(奥武蔵)の山の花々  2018.4.10

越上山・顔振峠の花 春にのんびりと低山を歩いてみたいと思い、西武秩父線沿線の山に決めた。沿線の西側の武甲山は有名だが、東側の越上山(おがみやま)の名を知らなかった。越上山(566m)の山並みは樹林帯で見るべき物はなかったが、登山口までの道路脇や…

御岳山(奥多摩)の山の花々 2019.8.26

御岳山の花 おんたけさんと読むと木曽の御嶽山になるが、これはみたけさん、あるいはミタケと呼ぶ。929mの山でケーブルカーもあり気軽に登れる。しかし、それでは花も少ししか見られない。是非下から歩いて登ってほしい。 頂上付近から覗く奥の院(1077m) 御…

諏訪山・三ッ岩岳(西上州)の花々  2012.5.13, 2016.6.19

諏訪山・三ッ岩岳の花 諏訪山(1549m)は西上州でもかなり奥にあり、三百名山にも選ばれ、上部は岩峰になっている山である。又、三ッ岩岳(1032m)は約1時間で登れる手軽な山である。いずれも特に植物が多いわけでは無かったので一緒にまとめた。しかも時期は…

烏帽子岳・小沢山(西上州)の花々   2016.5.8

烏帽子岳・小沢山の花 烏帽子岳は約1190mの岩峰で、名前の通り頂上付近は急峻な岩場となっている。翻って小沢山は標高1089mで急峻なところもなく、初心者の山として紹介されている。この2つの山は直線距離で7,8km離れているが、車を使えば同じ日に登ることが…

稲含山(西上州)の花々   2011.5.15

稲含山の花 稲含山は上信電鉄下仁田駅の南東6kmにある1370mの山である。稲含山の名はあまり知られれていないと思うが、地元では古くから農耕の神として信仰のある山で、山頂付近には稲含神社がある。稲含というのもインドの姫君が、稲穂を密かに口に含んで…

大岳山(奥多摩)の花々     2018.4.28 2009.11.27

大岳山の花 大岳山は標高1226m、奥多摩駅の南にあり、高度的にも地理的にも登りやすい山である。手軽なコースは御岳山からの縦走で、御岳山のケーブルカーを使えば更に行きやすい。実際に、休日には多くの人でにぎわう。 山の花としては特筆すべきものは無い…

雨飾山の花々    2005.8.4

雨飾山の花 百名山として知られ、名の響きの良い山に誘われて行ったが、花の少なさにはチョット期待はずれだった。山頂付近に小さいお花畑はあるが、笹原が多く、急峻さがあり、また多雪地帯のため、植物の生育には適した環境とは言えない。種類も少なく、こ…

白馬岳の花々(4)    2012.8.13-16

白馬岳の花(4) 白馬岳の稜線は左右非対称である。冬季の季節風は西から東(画面左から右)に吹くため、東側に雪庇をつくる。その結果、東側は大きく崩れ崖をつくる。植物もこの厳しい季節風を避けられる東側の斜面にお花畑をつくっている。 白馬鑓温泉 標高2…

白馬岳の花々(3)  2012.8.13-16

白馬岳の花(3) 大出原のお花畑。オレンジ色の花はクルマユリ。 ツガザクラ(ツツジ科) 葉が栂に似ていて、花が桜のようだから。周りのピンク色の花はハクサンコザクラ。 アオノツガザクラ(ツツジ科) 黄緑色の花を青いと表現したから。 オオコメツツジ…

白馬岳の花々(2)  2012.8.13-16

白馬岳の花(2) 白馬岳には長大な白馬大雪渓がある。夏にも冷たい環境をつくり、豊富な水分を保つ環境は植物の生態にも大いに影響を及ぼすものと考えられる。 白馬岳大雪渓から右にのびる白馬沢 イワギキョウ(キキョウ科) 岩桔梗で桔梗は漢名から。次のチシ…

白馬岳の花々 (1)    2012.8.13-16

白馬岳の花(1) シロウマと名が付く植物は多く、Wikipediaによると20種(固有種は6種)ある。 それは、古くから登られ、調査されたからだろう。しかし、それは山自体に植物を育む条件があったからこそである。一部の稜線部分を除けば、植物を寄せ付けない様…

榛名山の花々   2016.7.24

榛名山の花 榛名山という山名は無く、溶岩ドームや外輪山、多数の小火山などが集まった一つの山体の総称である。一番高い掃部ヶ岳(かもんがだけ)1449m,をはじめ、榛名富士、相馬山、烏帽子岳などがある。その中でよく知られているのは榛名富士とそのカルデ…

櫛形山・源氏山の花々  2015.6.13-14

櫛形山・源氏山の花 櫛形山は、特に険しい所も無く、気軽に登れる山である。しかし、どこに山頂があるかわからないぐらい、際立ったピークが無く、展望も無いので登山の対象としてはあまり魅力がない。しかし、図鑑などで撮影地、櫛形山とよく書かれていたこ…

剣岳・大日岳の花々(3)  2010.8.17-20 

剣岳・大日岳の花(3) 剣御前からの奥大日岳 カライトソウ(バラ科) 唐糸草で、唐糸は中国から渡来した絹糸のこと。長いピンク色の花糸(雄しべ)をそれに例えた。花弁は無く、花は先端から咲く。 シモツケソウ(バラ科) 下野(しもつけ)、今の栃木県で…

剣岳・大日岳の花々(2)  2010.8.17-20

剣岳・大日岳の花(2) 別山乗越からの剣岳 多くの登山者は正面の別山尾根ルートで登る。左手前は剣御前、右下は剣沢 オオレイジンソウ(キンポウゲ科) 大伶人草で、舞楽の時に伶人の使う冠に似ているところから。トリカブトの仲間。 ミヤマキンポウゲ(キン…

剣岳・大日岳の花々(1)   2010.8.16-19

剣岳・大日岳の花(1) 剣岳は日本有数の岩の殿堂である。そこに咲く花といっても数も種類も少ない。表題として剣の名を挙げたが、剣に登った時に見られたということで、コースは馬場島→早月小屋(泊)→剣岳→剣沢(泊)→大日岳(泊)→大日平→称名滝までの3…

浅間山の花々(2)    2019.8.6    

浅間山の花(2) 前掛山頂上付近からの湯の平(手前)と黒斑山(中央) 江戸時代の噴火では、北側に溶岩を噴出し鬼押しを形成したが、西側の湯の平は影響が少なかったらしく、緑に覆われている。 手前に見られるのはオンタデ(タデ科) オンタデ(タデ科) 御嶽…

浅間山の花々(1)    2019.8.6

浅間山の花(1) 浅間山はと聞けば、どんなイメージを持つだろうか。赤茶けた溶岩の山。草木もほとんど生えない殺伐とした山。時々噴火する山。(実際、この山行の翌日小噴火した。アブナイ、アブナイ)……。 山頂(前掛山) 本来の山頂は立ち入り禁止になって…

赤城山(荒山・鍋割山)の花々1   2018.6.8

赤城山(荒山・鍋割山)の花 赤城山は黒檜山(1828m)を最高峰とした多数の溶岩ドームからなる火山体の総称で、百名山にも選ばれているが、赤城山という峰は無い。火山ではあるが、最後の活動から時間が経ったと思われ、植物相は豊かである。特に春のツツジ…

高水三山(奥多摩)の花々(2)   2011.7.6 2014.5.3, 5.26

高水三山・棒ノ折れ山の花(2) 高水三山は植林された針葉樹が多く、野草はあまり多くない。が、棒ノ折れまで足を延ばすと雑木林も多く、野草も増える。また、軍畑駅から登山口までの林道でもいろいろ見られる。 棒ノ折れ山山頂付近 植林内は見るとこ無し …

高水三山(奥多摩)の花々(1)   2011.7.6 2014.5.3, 5.26

高水三山・棒ノ折れの花(1) 高水三山は青梅線沿線にある高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)のことである。標高も高くなく、道も険しくないので山の入門コースとして親しまれている。花に関しては特に多いわけではないが、春にはスミレなどが見ら…

槍ヶ岳の花々(3)  2015.7.31-8.3

槍ヶ岳の花(3) 南岳から夜明けの穂高連峰 キレットを超えれば穂高連峰だが、稜線上は険しい岩稜が続く。高山植物も所々の岩場の隙間に生育するが、その数も、種類も少ない。 ハクサンフウロ(フウロソウ科) 高山草原にはよく見られる白山風露だが、風露の意…

槍ヶ岳の花々(2)    2015.7.31-8.3

槍ヶ岳の花(2) 南岳付近からの槍ヶ岳 南岳から槍ヶ岳までの稜線は、ほとんど岩石地帯で、その中に丈の低い植物が生育している。下の写真ではイネ科やカヤツリグサ科のスゲ属やハイマツなどが見られる。 オオレイジンソウ(キンポウゲ科) 大伶人草で、舞楽の…

槍ヶ岳の花々(1)    2015.7.31-8.3

槍ヶ岳の花(1) 槍ヶ岳といえばあの尖ったピークを思い起こせるが、槍ヶ岳の花と言ったらどうだろうか。そう、あの尖った岩山には植物が取り付く場所がない。槍沢上部から稜線までも岩石地帯で植物にとっては不適切な領域である。なので、ここでは槍ヶ岳に…

三頭山(奥多摩)の花々(2)   2009.4.10 2019.5.11

三頭山の花(2) 三頭大滝 都民の森入口より20分。落差35mの滝。 ヤドリギ(ビャクダン科) 宿り木で、他の木に寄生しているから。登山道にヤドリギの花が落ちていた。見上げてみたが、茂った葉に隠れて分からなかった。なので、他の山で撮ったものをあげた。…

三頭山(奥多摩)の花々(1)  2009.4.10    2019.5.11

三頭山の花(1) 三頭山は名前の通り、3つの山頂からなる山で、最高峰は中央峰の1531m、西峰、東峰はわずかに低い。中腹に都民の森があり、ここまでバスが通っているので、比較的簡単に登れる。ここにはビジターセンターなどもあり、色々な展示物もあって時間…

坪山・奈良倉山(奥多摩)の花々    2013.4.23 2018.5.20

坪山・奈良倉山・大マテイ山の花 坪山の名を知ったのは、2012年か13年の雑誌「山と渓谷」だったと思う。坪山のヒカゲツツジが紹介されていた。それまで、ヒカゲツツジは中央アルプスで1本だけ咲いていたのを見た記憶があるが、本ではかなり群落になっている…

北岳の花々(5)    2017.8.13~15    

北岳の花(5) 頂上手前の稜線を行く 3000mの稜線では雨、風、雪などの環境は厳しい。登山者の右側と画面の左側にハイマツが見られるが、あとは背の低い草本や木本である。冬は西風(画面右側)により東側に雪庇をつくり山を侵食していくので、東側が崖にな…

北岳の花々(4) 2017.8.13~15

北岳の花(4) 大樺沢には大雪渓がある。万年雪を残し、周囲の環境を厳しくしている。こういう条件も他には無い植物の多様性を残す一つの要素となっていると思われる。 シコタンハコベ(ナデシコ科) 色丹(しこたん)は千島列島の島の名前で、そこで採集され…