yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

北岳の花々(4) 2017.8.13~15

北岳の花(4)

大樺沢には大雪渓がある。万年雪を残し、周囲の環境を厳しくしている。こういう条件も他には無い植物の多様性を残す一つの要素となっていると思われる。

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 シコタンハコベナデシコ科)

色丹(しこたん)は千島列島の島の名前で、そこで採集されたことによる。

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5枚の花弁は深く2裂して10枚に見える。あれ!10枚以上ある!。

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 タカネナデシコナデシコ科)

平地のナデシコより丈が低く、花数も少ない。

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タカネビランジ(ナデシコ科) 

山の花で最も美しい(と思っている)花の一つ。八本歯の岩場に咲いていた見事な株。天気が良ければもっと綺麗に撮れた(はず)。綺麗な写真は鳳凰三山の花で見てください。なお、ビランジの意味は不明。

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 タカネマンテマ(ナデシコ科)

南アルプスだけにある稀少種。楕円形の風船のようなものは萼筒(萼片がくっつき筒状になったもの)で先端にわずかについているものが花弁。マンテマは外国から来たマンテマンの転訛といわれる。

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ミヤマミミナグサ(ナデシコ科)

葉がネズミの耳に似ているから耳菜草。花弁の先が4つに分かれているので、はたきのように見える。よく似たタカネミミナグサ(ホソバミミナグサ)は2裂、クモマミミナグサは 別れない。また、生育地も北アルプスや北海道である。

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 ミヤマハナシノブ(ハナシノブ科)

長く北岳の固有種と思われていたが、近年白馬岳の西方にある清水岳でも発見された。北海道にはカラフトハナシノブ、エゾハナシノブがある。シノブは葉がシダ植物のシノブに似ているから。

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 ミヤマキンバイバラ科

 深山金梅でキンポウゲ科のキンバイソウに似ているから。

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 キンロバイ(バラ科

金露梅で梅の様な花から。

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 オニシモツケバラ科

シモツケの仲間で一番大きいので鬼がついた。高さは1~2mにもなる。そもそもシモツケは下野と書き下野(現在の栃木県)で発見されたから。

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 シモツケソウ(バラ科

ソウ(草)とつくように草本で高さ50~60cm。雄しべが花弁より長く、飛び出している。

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 チングルマバラ科

稚児車が転訛したという。丸い花が、車状で、稚児のように可愛いいとか、風車の様な果実が子供の遊ぶ風車のようだからといわれている。

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 ミヤマダイコンソウ(バラ科

深山大根草で葉が大根の葉に似ているから。でも、ダイコンソウは似ているが、ミヤマダイコンソウになると無理があると思う。

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 タテヤマキンバイ(バラ科

立山で発見されたことによる。花弁より萼片の方が長く、目立たない。同じ金梅でもミヤマキンバイは黄色の花弁が大きい。

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 チョウノスケソウ(バラ科

長之助草で発見者の名前から。バラ科は5枚が多いが、花弁も萼片も8枚。

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 ウラジロナナカマド(バラ科

ナナカマドの中で、一番標高の高い所に生育。ちょうど葉がめくれて裏の白が見える。

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 タカネナナカマド(バラ科

前種よりもう少し標高の低い所にある。葉に艶があり、鋸歯(ギザギザ)が多い。

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 ハゴロモグサ(バラ科

羽衣草で外国での名を意訳してつけた。小さくて分かりにくいが花弁は無く、黄色は萼片の色。日本には珍しいとのこと。確かに今まで歩いた山では見かけなかった。

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 タカネバラバラ科

 北海道と本州北部の高山にはオオタカネバラがある。

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 ヤマブキショウマバラ科

形が升麻のようで、葉がヤマブキの葉に似ているから。升麻はサラシナショウマに代表される漢名。

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 タカネグンナイフウロフウロソウ科

高嶺郡内風露。郡内は山梨県にある地名で、発見地。風露の意味は不明。後方は北岳バットレス

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 イワベンケイ(ベンケイソウ科)

弁慶草とはいかにも強そうな名前だが、実際、葉が厚く水分もたっぷりあるので、折られて捨てられても根を出して生き残れるから。雌雄異株だが、写真は雄しべが目立つので雄株と思われる。

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 ミヤママンネングサ(ベンケイソウ科)

万年草も長持ちしそうな名前。同じくベンケイソウ科で葉が厚く簡単には枯れない。

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 オヤマノエンドウ(マメ科

これ以上簡単、明快な名は無い。似たものも無いので間違えることは無い。

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 イワオウギ(マメ科

岩黄耆で黄耆(おうぎ)は薬草で漢名。よく似たタイツリオウギとは果実が違う。中央右の花穂に数珠つなぎになった果実が見える。拡大は下の写真。

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シロウマオウギ(マメ科) 

花が白く、果実はさやの様な形。

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タイツリオウギ(マメ科

花は黄白色で、果実は袋状で鯛を釣り上げたように、見える。

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 釣り上げた鯛がぶら下がっている、ピンボケ写真。

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