浅間山の花々(2) 2019.8.6
浅間山の花(2)
前掛山頂上付近からの湯の平(手前)と黒斑山(中央)
江戸時代の噴火では、北側に溶岩を噴出し鬼押しを形成したが、西側の湯の平は影響が少なかったらしく、緑に覆われている。
手前に見られるのはオンタデ(タデ科)
オンタデ(タデ科)
御嶽山にあるタデというこから。富士山の岩石地帯でもよく見られる。蓼(たで)の名は食べるとその辛さで、口がただれるからという説がある。ただれる、…ただれる…たで…?うーん。
ミヤマタニタデ(タデ科)
深山谷蓼で水気の多い所に生育。
アカバナイチヤクソウ(ツツジ科)
赤花一薬草で薬草として使われた。旧分類はイチヤクソウ科。
タカトウダイ(トウダイグサ科)
高燈台で、燈台草より高いから。燈台は昔の室内で使った脚の付いた燈火台。
タカネナデシコ(ナデシコ科)
撫子で撫でたくなるくらい可愛いことから。花の付け根の苞が4枚で、平地の河原撫子は4~6枚。
ママコナ(ゴマノハグサ科)
飯子菜で花冠にある2個の白い斑紋が米粒に見えるからと思っていたが、若い種子が米粒に似ているからとあった。(熟すと黒くなる)でも、どう見ても米粒が付いているように見えませんか?
シモツケ(バラ科)
下野(しもつけ)、今の栃木県で発見されたから。
シモツケソウ(バラ科)
ダイコンソウ(バラ科)
葉が大根の葉に似ているから。
グンナイフウロ(フウロソウ科)
郡内風露で、山梨県の郡内地方で発見されたから。風露草の意味は不明。花は横向きか下向きに咲く。
ハクサンフウロ(フウロソウ科)
白山に産することから。花はどちらかというと上向きに咲く。
イワオウギ(マメ科)
岩黄耆で黄耆は漢名から。よく似たタイツリオウギは、鯛をぶら下げたような果実を付けるが、本種は平らな果実を数珠つなぎにしたような果実を付ける。
シャジクソウ(マメ科)
車軸草で小葉が放射状にに並ぶのを車にみたてた。小葉とは一枚の葉が何枚かに分かれているときの1枚の葉をいう。イワオウギの葉も沢山の小葉に分かれている。
ナンテンハギ(マメ科)
南天萩で葉の様子が南天(メギ科)に似ているから。よく似たミヤマタニワタシの小葉は細長く尖る。決定的な違いは、花の下に付く苞がすぐ落ちる(写真にはもう無い)がミヤマタニワタシは残っている。別名フタバハギというが厳密に言えば2枚の葉ではなく1枚の葉が2枚に分かれている。
キリンソウ(ベンケイソウ科)
麒麟草で意味は不明。全体的にベンケイソウ科の葉は厚く、乾燥などにも強い。強いぞ、弁慶!!。
アカショウマ(ユキノシタ科)
地下茎が赤いところから。升麻(しょうま)は漢名で、代表されるサラシナショウマに似ているから。トリアシショウマに似ているが、葉が少し細く、花をつける枝が途中で別れない。
ヤマジノホトトギス(ユリ科)
山路の杜鵑で、紫色の斑点を鳥のホトトギスの胸の斑点になぞらえた。ヤマホトトギスとの違いは雄しべの下の部分(花糸)に斑点が無いことと、花被片(花弁と萼片)が反曲しない。写真の花は少し反曲してるように見えるが、盛りを過ぎたからと思う。