yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

北岳の花々(3)     2017.8.13~15

北岳の花(3)

早川尾根からの北岳

山頂にかかった傘雲、天気は下り坂のしるし。左側の雪渓は大樺沢左股で、稜線のくぼんだ所が八本歯のコル。

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 チシマヒョウタンボクスイカズラ科)

2つの花がくっついているので果実が瓢箪型になる。

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オオヒョウタンボクの果実。 この通りの瓢箪型。

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 タカネイブキボウフウ(セリ科)

 高嶺伊吹防風で防風は漢名から。蕾が赤みを帯びる特徴がある。

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 ミヤマゼンゴ(セリ科)

深山前葫で前葫は漢名で、ノダケの別称。ノダケってどんなもの?えーと、それはねえ…。

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 オオカサモチ(セリ科)

大傘持で傘持は中国から伝わった、今ではとても珍しい種らしい。傘持の意味は不明らしいが、私は勝手に雨傘が広がった様をイメージしている。

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ミヤマシシウド(セリ科) 

猪うどで、うどに似て強剛だからイノシシが食うのに適したウドと見たから。本家のウドはウコギ科

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オオハナウド(セリ科) 

似たものが多く分かりにくいセリ科だが、花ウドは分かりやすい。一番外側(周辺部)の花弁が深く2裂し大きい。

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ミヤマウイキョウ(セリ科) 

この種も、細かく別れた葉が糸状に見え、分かりやすい。茴香(ういきょう)は漢名からで、果実は香りが強く薬用や香味料に使われる。

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オオハクサンサイコ(セリ科)

北岳固有種。セリ科で 黄色い花は少なく、本種はホタルサイコの変種で根元から匐枝を出さないという。そこまでは見ないよな!柴胡(サイコ)は漢名で、薬用植物。

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タカネスイバ(タデ科) 

葉をかむと酸っぱいから酢葉。

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 オンタデ(タデ科

御嶽山にちなんだもので御タデ。同じもので葉裏が白いものをウラジロタデという。

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 イブキトラノオタデ科

伊吹虎の尾。説明は要らない。

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 ムカゴトラノオタデ科

花穂の下部の花が、零余子(むかご)になり、穂軸から落ちるとすぐに新苗となって繁殖する。 

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 イワヒゲ(ツツジ科)

岩から髭が生えた様だが、名前に反して小さなかわいい花を咲かす。

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 ツガザクラツツジ科)

栂に似た葉をつけ、薄いピンクの花を桜にたとえた。

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 アオノツガザクラツツジ科)

緑白色の花をアオとしたから。青りんごもアオじゃないけど同じ様なものか。

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 コケモモ(ツツジ科)

地表に広がる様を苔とし、果実を桃としたから。果実はジュースやジャムにできる。ツツジ科は花の先端が5裂するものが多いが、本種は4裂。

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 キバナシャクナゲツツジ科)

小形の小低木で、枝が斜上して花をつける。まるで鉢植えの花が咲いてるようだ。

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 ハクサンシャクナゲツツジ科)

花冠(花びらが筒状になった形)は5裂し、白いものからピンク色をしているものまである。葉は厚くて寒さに強いつくりをしている。

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 ミヤマホツツジツツジ科)

雌しべの先端がくるりと180度反転している。もう少し標高の低い所にあるホツツジは少し曲がるだけ。

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キツリフネ(ツリフネソウ科)

 花の形が帆掛け船を吊り下げたように、見えることから。水気の多い沢筋に生育。花弁の後ろが突き出しているのを距といい、蜜を貯める。この種は閉鎖花(花を開かないで種子をつくる)をつけるそうである。

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 オオヤマフスマ(ナデシコ科)

平地にノミノフスマが生育しているが、その大型であるとしたから。衾(ふすま)とは布で作った毛布の様なもので、葉を衾にたとえた。ちょっと無理なような。

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センジュガンピ(ナデシコ科)

由来が不明であるが、 一説に日光の千手ケ原(又は千手ヶ浜)で発見され、ガンピに似ているからという。

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 タカネツメクサ(ナデシコ科)

細い葉が鳥の爪に似ているから。

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 イワツメクサナデシコ科)

葉が非常に細く線形である。岩間に咲くツメクサから。

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 花弁は5枚だが、深く2裂しているので10枚に見える。ハコベの仲間(属)を学名でステルラリアというが、ステル(英語でstar)とは星のこと。星がまたたいでいるようだ。

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