yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

2019-01-01から1年間の記事一覧

至仏山の花々(2)   2009.7.22

至仏山の花(2) 蛇紋岩の登山道は滑りやすい。特に雨が降るとさらに滑りやすい状態になる。 タカネバラ(バラ科) ハイマツの中に咲いていた。 チングルマ(バラ科) 小さいがこれでも木本である。稚児車で5枚の花弁が輪形になっているからとか、果実が子…

至仏山の花々(1)  2009.7.22

至仏山の花 (1) 至仏山は尾瀬ケ原の西に位置する2228mの穏やかな山容をしている山である。岩質は蛇紋岩からなり、他の蛇紋岩質の山(早池峰、谷川、白馬岳、など)と同じく希少な植物が見られる。代表的なものとしてシブツアサツキ、ジョウシュウアズマギク…

平が岳の花々  2009.7.19

平が岳の花 平が岳は名のように際立ったピークを持たない、ドーム型の山である。山頂辺りにも池塘があり、湿地も広がっている。登山道は急峻なところもなく平易であるが、問題は歩行時間である。往復12時間はかかるので体力のない人は厳しい。近年、北側の…

那須の花々(2) 2010.9.26

那須の花(2) 秋‥2010.9.26 秋は花というより果実が目につき、葉も色を変え色々な模様を見せてくれる。 日の出平からの茶臼岳 イタドリ(タデ科) 雌雄異株だが、翼(よく)のある果実がなっていることからこれは雌株。痛み取りからついたといわれている。…

那須岳の花々(1) 2010.9.26  2013.5.28

那須岳の花々 (1) 春‥2013.5.28 正確に言うと那須岳という山は無い。南の黒尾谷岳から茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を含む山域を那須連峰という。狭い意味では噴煙の上がる茶臼岳を那須岳ということもある。しかし、標高の一番高いのは北に位置する三本槍岳で…

森吉山の花々(2)  2011.7.18

森吉山の花(2) ヒバクラ湿原 ここまで足を延ばして来る人は少ない。 ツクバネソウ(ユリ科) 緑色の4枚は萼片で花弁は無い。その内側に8本の雄しべ、丸い子房その先には4つに分かれた雌しべの柱頭がある。 ツルアリドオシ(アカネ科) 針が鋭く、蟻を…

森吉山の花々(1) 2011.7.18

森吉山の花(1) 森吉山は秋田県の北部にある古い火山である。高さも1400m余りでそれ程高くもなく、コース自体も急な所も、岩場もなく、さらにロープウェイが1167mの高さまで通じているので誰でも簡単に登れる。花の百名山にも選ばれ、高山植物も多い。山頂…

岩木山の花々    2011.7.16

岩木山の花 岩木山は標高1625mとそれ程高くはないが、本州でも最北にあり、また日本海側という地理的にも厳しい環境にある。実際、森林限界も低く、8合目以上は高山草原になっている。岩木山の特産にミチノクコザクラがある。エゾコザクラの変種で花付きも…

樽前山の花々 2013.6.28

樽前山の花 樽前山は支笏湖の南に位置する活火山で、中央にある溶岩ドームは噴気活動し、外輪山の内部は立ち入り禁止である。有毒ガスも噴出し植物にとっても厳しい環境である。そんな環境に耐えられる少数の種類の植物が生育している。 苔の洞門 樽前山の噴…

芦別岳の花々(2)     2013.6.26

芦別岳の花(2) 新道コースからの夫婦岩 夫婦岩を通る旧道コースの方が長く厳しい。右側が夫婦岩。 シラネアオイ(キンポウゲ科) 白根葵で日光の白根山に多かったことから。葵はタチアオイ似ているから。芦別では白花が多かった。 タニウツギ(スイカズラ…

芦別岳の花々(1)   2013.6.26

芦別岳の花々(1) 芦別岳は夕張岳の北に位置しているが、夕張岳とは違い急峻な山頂部を呈している。特に固有種は無いが稀少種のツクモグサ(八ヶ岳、白馬岳、利尻、ニペソツ山など)が見られる。 雲峰山からの山頂部 イソツツジ(ツツジ科) えぞつつじの…

夕張岳の花々3  2013.6.24

夕張岳の花(3) 吹き通し 頂上付近の砂礫地で固有種のユウバリソウが一面に マイズルソウ(キジカクシ科) 鶴の舞を思わせる葉脈の形から。旧分類はユリ科。 ミズバショウ(サトイモ科) 黄色い棒状のものが花の集まり。白いのは総苞で仏炎苞という。 エゾ…

夕張岳の花々2  2013.6.24

夕張岳の花(2) 山頂からの釣鐘岩 右手前の白い花はウラジロナナカマド。 コミヤマカタバミ(カタバミ科) 葉の片方がへこんでいるのを食べられた跡と見立て片喰。 コメバツガザクラ(ツツジ科) 3枚の葉が輪生状につくのが特徴。 コンロンソウ(アブラナ…

夕張岳の花々1  2013.6.24

夕張岳の花(1) 白馬岳、至仏山等と同じ蛇紋岩質で、植物にとっては厳しい土壌であるため特異な種が生育している。すぐ北にある芦別岳とも違い、固有種も多い。ユウパリコザクラ、ユウバリソウなどユウバリとつく固有種がある。 展望台からの山頂 ウコンウ…

暑寒別岳の花々3  2014.7.4 

暑寒別岳の花(3) 箸別コース8合目のお花畑 マシケゲンゲ(マメ科) 暑寒別岳の固有種。ゲンゲは漢名の読み方からで、日本のレンゲソウのこと。増毛は暑寒別岳のある増毛町の名。 マシケゲンゲの群落 赤い花はエゾツツジ ミズバショウ(サトイモ科) 白い…

暑寒別岳の花々2  2014.7.4

暑寒別岳の花(2) 頂上付近のお花畑 コミヤマカタバミ(カタバミ科) ミヤマカタバミより一回り小さい。小葉(3つに分かれたうちの1つ)の先が凹んでいるが、食べられたと見たてて片喰。 クルマバツクバネソウ(シュロソウ科) 8枚の葉が車状で、そのうえ…

暑寒別岳の花々1  2014.7.4

暑寒別岳の花(1) 暑寒別岳(1492m)も、利尻、礼文と同じ様に日本海に面し、冬の季節風は極寒の環境をつくり出す。そして、植物も共通のものが多いが、またマシケゲンゲのような固有種もある。3つの登山口にはそれぞれ山小屋があるが、いずれも自炊の準備…

利尻岳の花々2  2014.7.1

利尻岳の花(2) 長官山からの山頂 シコタンハコベ(ナデシコ科) シコタンは千島列島の色丹島から。ハコベの語源は諸説あるが、はびこる→はこべと転訛したという。 シュムシュノコギリソウ(キク科) シュムシュとは千島列島の占守島から。葉が鋸の歯のよう…

利尻岳の花々1  2014.7.1

利尻岳の花(1) 2014.7.1 利尻島と礼文島はそんなに離れているわけではないのに、それぞれに固有種がある。リシリヒナゲシ、ボタンキンバイ、リシリソウ等(利尻)に対しレブンハナシノブ、レブンコザクラ、レブンウスユキソウ、レブンソウ等である。また…

礼文島の花々4  2014.6.27~30

礼文島の花(4) 西海岸沿いを歩くトレッキングコース エゾスグリ(ユキノシタ科) 酸塊(すぐり)と書き、酸っぱい実の意味で、赤く熟すと食べられる。西洋のグズベリーも同じ仲間。 ハマナス(バラ科) 果実が梨に似ている?のでハマナシ。それがハマナス…

礼文島の花々3  2014.6.27~30

礼文島の花(3) 西海岸トレッキングコース 海岸線にオオハナウドが咲く スズラン(ユリ科) 花屋のスズランはドイツスズランで、花が葉より高く伸びる。鈴蘭で形が鈴のようだから。ただし、ラン科ではなくユリ科。 センダイハギ(マメ科) 歌舞伎に仙台に…

礼文島の花々2   2014.6.27~30

礼文島の花(2) オオタカネバラ(バラ科) タカネバラは尾瀬、谷川以西に分布し、小葉の数が多い(7~9枚)が本種は中部地方の北東、東北、北海道に分布し小葉は5~7枚。 オオハナウド(セリ科) セリ科の花は小さくて、見分けが難しいが、ハナウドは一番…

礼文島の花々1  2014.6.27~30

礼文島の花(1) 礼文島は一番高い礼文岳でも490mしかない。ほぼ、最北の位置に加え、麓から山頂まで日本海に面し、冬は北西からの冷たい季節風をまともに受ける環境は北アルプスに引けを取らない。海抜0mから高山植物が見られる特異な島である。 礼文岳 …

山の花めぐり

笠ヶ岳 手前はミヤマダイコンソウ(穂高岳より) 山の花紹介 今までに登った山で撮った花を記録に残したいと思い、ブログを始めてみました。 タカネビランジ(後方の山は北岳) 山で出会った花。その名が分かれば更に親しみがわく。その繰り返しで、花の名を…