yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

暑寒別岳の花々1  2014.7.4

暑寒別岳の花(1)

暑寒別岳(1492m)も、利尻、礼文と同じ様に日本海に面し、冬の季節風は極寒の環境をつくり出す。そして、植物も共通のものが多いが、またマシケゲンゲのような固有種もある。3つの登山口にはそれぞれ山小屋があるが、いずれも自炊の準備が必要である。

箸別コース8合目から南暑寒岳を望む

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アラシグサ(ユキノシタ科)

嵐草で嵐のファンが喜びそうな名だが、雨風や強風の吹くようなところに生えているから。

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ウコンウツギ(スイカズラ科)

 ウコンというショウガ科の植物の根茎に、黄色の色素があり、薬用やカレーの味付けに使われる。そのウコン色の花だから。

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イワイチョウ(ミツガシワ科)

葉が銀杏の形に似ている。湿ったところにあり、岩場にはない。

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エゾイチゲ(キンポウゲ科

一つの花をつけるので蝦夷一華。

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エゾシオガマ(ハマウツボ科)

花をねじれて咲かせる。北海道だけでなく、本州中部以北の山に生育している。旧分類はゴマノハグサ科

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エゾツツジツツジ科)

初めて北海道にあることが報告されたから。しかし、本州北部にも分布する。

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エゾノハクサンイチゲキンポウゲ科

本州のハクサンイチゲより花柄が短い。(8cm以下)白い花弁に見えるのは、萼片で、花弁は無い。

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ミドリハクサンイチゲキンポウゲ科

ハクサンイチゲの白い萼片が緑化し、かつ、重弁化(八重咲)したものらしい。

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エゾヤマゼンゴ(セリ科)

セリ科の分類はいつも困る。皆同じ様に見える。図鑑や写真を見比べてやっとたどり着いたのがこれ。

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エンレイソウ(シュロソウ科)

旧分類ではユリ科。延齢草で薬草として使われたことから。黒っぽく見えるのは萼片で、花弁は無い。

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オオツガザクラツツジ科)

ツガザクラアオノツガザクラとの交雑種といわれる。

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オオバタケシマラン(ユリ科

大葉竹縞蘭で、葉の裏の縞が竹のようだからと言われている。写真では見えないが、花を吊り下げている柄(花柄という)がねじれている特徴がある。オオバが付かないタケシマランは少し小型で、ねじれも無い。

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オオバノヨツバムグラ(アカネ科)

ムグラは雑草の総称で葉の形や花の色などで区別する。

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ハイオトギリ(オトギリソウ科)

弟切草とは何か意味のある名前だが、それはね、昔、昔、ある所に…。オトギリソウの分類は難しいが、分布域から北海道にはハイオトギリが分布。ハイは地面を這うことから。

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オクエゾサイシン(ウマノスズクサ科)

漢名で細辛という薬草があるが、それに似た葉をつける。

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ギンリョウソウ(ツツジ科)

葉緑素を欠き光合成ができないので、キノコのように地中から栄養分を吸収。別名ユウレイタケ銀竜草で竜の鱗のような鱗片葉があるところから。旧分類ではイチヤクソウ科。

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