芦別岳の花々(1) 2013.6.26
芦別岳の花々(1)
芦別岳は夕張岳の北に位置しているが、夕張岳とは違い急峻な山頂部を呈している。特に固有種は無いが稀少種のツクモグサ(八ヶ岳、白馬岳、利尻、ニペソツ山など)が見られる。
雲峰山からの山頂部
イソツツジ(ツツジ科)
えぞつつじの誤りだろうといわれている。
マルバイチヤクソウ(イチヤクソウ科)
丸葉一薬草で、薬草として使われたことから。
イワウメ(イワウメ科)
岩に梅が咲いたようなところから。岩に張り付いている草のようだがこれでも木本である。
ウコンウツギ(スイカズラ科)
う金色(黄色)のウツギ。本州北部と北海道に分布。ウコンはショウガ科の植物でその根茎に含まれる黄色い色素は薬用やカレーの材料に使われる。
ウラジロナナカマ(バラ科)
葉の裏がやや白っぽい。ナナカマドやタカネナナカマドより高地に生育。葉の鋸歯(ギザギザ)が小さいか少ないので表からでもわかる。
エゾイチゲ(キンポウゲ科)
蝦夷一華で、花弁は無く、白いのは萼片。手前の葉はツクバネソウ
エゾノハクサンイチゲ(キンポウゲ科)
ハクサンイチゲより花柄が短い。ハクサンイチゲは咲き終わると、花柄を伸ばす。
エンレイソウ(シュロソウ科)
延齢草で薬草として使われた。黒いのは萼片で、花弁が無い。旧分類はユリ科。
オオカメノキ(レンプクソウ科)
旧分類はスイカズラ科。葉が亀の甲に似ているところから。白く花弁に見えるのは萼片で、雄しべも雌しべもない装飾花といわれるもの。別名ムシカリ。
キバナノコマノツメ(スミレ科)
葉が馬のヒズメ(駒の爪)に似ていることから。スミレという名が付かない唯一のスミレ。
クルマバツクバネソウ(ユリ科)
葉は6~8枚(写真は6枚)付き、その上の小さい4枚はガク、花弁も4枚だが、短くて、垂れているので見えない。雄しべは8本。中心の黒いのが雌しべで4本の柱頭が伸びている。
ツクバネソウ(ユリ科)
葉は茎の上部に4枚。その上にガクが4枚あるが写真では3枚欠落して1枚。花弁は無い。雄しべは8本。雌しべの先は細く4つに分かれている。
ケエゾキスミレ(スミレ科)
葉のふちや葉脈上に毛が多い。
コケモモ(ツツジ科)
小さな実を集めて、ジュースやジャムにも利用されている。
ゴゼンタチバナ(ミズキ科)
白い花弁状のものは総苞で、中心部に小さな花が集まっている。6枚の輪生に見えるが対生の間隔がつまっているもの。6枚の葉が付かないと花をつけない。白山の最高峰である御前峰の名をもらっている。
ミネカエデ(ムクロジ科)
峰楓で高山に生えることから。旧分類はカエデ科
サンカヨウ(メギ科)
山荷葉。カヨウは蓮の葉のこと。背景にシラネアオイが見える。
コミヤマカタバミ(カタバミ科)
片喰は葉の片方が食べられた形から。
ササバギンラン(ラン科)
笹葉銀蘭で葉が笹のように細長い。花の下に付く葉のようなもの(苞葉)が花より長い。ギンランは短い。