夕張岳の花々3 2013.6.24
夕張岳の花(3)
吹き通し 頂上付近の砂礫地で固有種のユウバリソウが一面に
マイズルソウ(キジカクシ科)
鶴の舞を思わせる葉脈の形から。旧分類はユリ科。
ミズバショウ(サトイモ科)
黄色い棒状のものが花の集まり。白いのは総苞で仏炎苞という。
エゾムラサキツツジ(ツツジ科)
葉が出る前に花が付くそうなので、この時期はもう終わりに近い。
ミヤマアズマギク(キク科)
身の回りに咲くヒメジョオンやハルジョオンと同じ仲間だと聞くとちょっと残念。
ミヤマエンレイソウ(ユリ科)
シロバナエンレイソウともいう。エンレイソウは花弁が無く、花弁のように見える黒い萼片がある。延齢草で薬草として使われたことから。
ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)
花の形が苧環ににている。苧環は麻糸を、仲が空洞になるように円く巻き付けたもの。
先が白いのが花弁で、外側の大きなものが萼片。花弁の元が反曲して蜜を貯めるが、これを距という。
ミヤマカラマツ(キンポウゲ科)
白いのは沢山の雄しべで落葉松(からまつ)の葉のようだから。下を向いている花の赤紫色の萼片は早くに落ちる。花弁は無い。
ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)
花弁は金属の光沢をもつ。金鳳花とは本来は八重咲のものをさした。
ミヤマスミレ(スミレ科)
北半球の北部に分布するので周極種といわれる。日本では中国山脈、中部以北に分布する。
ミヤマダイコンソウ(バラ科)
葉が大根の葉に似ているから。
ミヤマハンショウズル(キンポウゲ科)
半鐘蔓で、半鐘は小型の釣鐘。学名はクレマチス。
ムシトリスミレ(タヌキモ科)
葉から粘液を出して虫を捕まえる食虫植物。スミレの仲間ではない。
ミヤマガラシ(アブラナ科)
一応、ミヤマガラシとしたが自信がない。ハタザオの仲間かも知れない。
ユウパリコザクラ(サクラソウ科) 夕張岳固有種
ハクサンコザクラよりも花数は少ない(1~3個)が花は大きい。葉は外側に巻き込むが、ハクサンコザクラは内側に巻き込み、鋸歯(葉のぎざぎざ)も先の方だけで少ない。
ユウバリソウ(オオバコ科) 夕張岳固有種
花色が青紫色のウルップソウは白馬岳、八ヶ岳にある。大雪山には葉がやや狭いホソバウルップソウがある。旧分類はゴマノハグサ科。