白山の花(4)
御前峰より大汝山を望む
ミヤマガラシ(アブラナ科)
湿地に生える。ヤマガラシということもある。
ミヤマカラマツ(キンポウゲ科)
紫色のものは萼片で、まだツボミである。花が咲くと萼片はすぐ落ち、白い雄しべがまりのように広がる。花弁は無い。
ミヤマキンバイ(バラ科)
平地のキジムシロの仲間。花弁の先がへこむ。
ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)
花期が終わりに近づいて果実になり始めのものがある。果実は金平糖のような形になる。
ミヤマコウゾリナ(キク科)
茎や葉の剛毛が皮膚に引っかかるから、これをカミソリに見立て、カミソリ菜→コウゾリナとなった。
ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)
小さい花が米粒のようだから。コゴメグサも似たようなものが多いが、茎に腺毛が無いのが本種。南アルプスには腺毛のあるコバノコゴメグサが生育。
ミヤマシキミ(ミカン科)
シキミに似た葉を持つ。ミカン科は葉を揉んで嗅ぐと良い匂いがする。
ミヤマシシウド(セリ科)
ウドというが食用のウドはウコギ科。ウドに似て強剛だからイノシシが食べるということから。
ミヤマダイコンソウ(バラ科)
葉が大根に似ているところから。
ミヤマタンポポ(キク科)
タンポポ属は花の下の総苞の形から見分けられる。
ミヤマツボスミレ(スミレ科)
ツボスミレの高山型。やや湿った所に生え、葉が丸い。
ミヤマリンドウ(リンドウ科)
日が陰ると花弁を閉じる。花弁は5裂しているが、その間に副片があるので10裂したように見える。
モミジカラマツ(キンポウゲ科)
葉がモミジの形に似ているところから。花弁は無く、白いのは多数の雄しべ。
ヤグルマソウ(ユキノシタ科)
葉が矢車に似ているところから。園芸種の矢車草は正確にはヤグルマギク。
ヤマハハコ(キク科)
白いのは総苞で、中心の黄色いものが花の集まり。
ヤマブキショウマ(バラ科)
升麻のようだが、葉が山吹に似ているところから。ショウマにはキンポウゲ科のサラシナショウマなど、ユキノシタ科のトリアシショウマなどがある。手前に見えるピンク色の花はトウウチソウ。
ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)
海水を煮詰めて塩をつくる塩釜は、浜で美しいものといわれ、「葉まで美しい」とかけた洒落からついたといわれる。