白山の花(3)
山頂付近から南面の室堂を望む
ハイマツ(マツ科)
高山に生育するハイマツは名のように上に伸びず、地に這って成長していく。それは、強い風や深い雪に適応した形態といえる。その、生育地域の南限は、南アルプスの光岳だが、西限はこの白山である。写真の赤いものはハイマツの雄花の集まりである。
ハクサンイチゲ(キンポウゲ科)
高山植物を代表するもので、よく目にする。ただ、東北、北海道のものは、エゾノハクサンイチゲで、咲き終わったあと果柄が伸びず8cm以下という。学名はアネモネ。
ハクサンコザクラ(サクラソウ科)
雪田の雪が解けた後などによく見られる。白山から飯豊山までの日本海側に生育。
ハクサンシャクナゲ(ツツジ科)
白色のもから淡紅色まで変化がある。花弁の内側に斑点がある。
ハクサンタイゲキ(トウダイグサ科)
大戟(たいげき)はこの類の漢名。
ハクサンフウロ(フウロソウ科)
中部以北の高山帯に分布。花は上向きに咲く。
ハクサンボウフウ(セリ科)
せり科は似たものが多く判断にこまる。葉の特徴で見分けるといいが、ハクサンボウフウの葉の変異も多い。
ハナニガナ(キク科)
ニガナより花弁に見える花(舌状花)が多い。苦菜は食べると苦いところから。
ハリブキ(ウコギ科)
葉にも茎にも棘がある。
ヒメクワガタ(ゴマノハグサ科)
高さ10cmぐらいで注意して見ないと見落とす。
ヒヨドリバナ(キク科)
ヒヨドリが鳴く頃に咲くから。
ベニバナイチゴ(バラ科)
木苺の仲間で、オレンジ色の大きなイチゴがなり、おいしい。花は下向きに咲くが完全には開かない。。
ホツツジ(ツツジ科)
長く伸びた雌しべが特徴で、先が少し丸まっている。
ミヤマホツツジ(ツツジ科)
雌しべの先端がくるりと反転している。ホツツジより標高の高い所に生育。
マイズルソウ(キジカクシ科)
旧分類はユリ科。葉脈が、鶴が両羽を広げて舞っている姿に見えることから。
タカネマツムシソウ(マツムシソウ科)
高山に咲く本種は丈が低いので、タカネマツムシソウとしている。
マルバダケブキ(キク科)
丸葉岳蕗で丸い大きな葉がある。高さが1.5mぐらいあるので葉を入れると花が小さくなってしまう。
ミツバオウレン(キンポウゲ科)
白いのは萼片で、花弁は黄色いサジ状のもの。蜜を貯めている。
ミネズオウ(ツツジ科)
峰蘇芳で蘇芳はイチイのこと。葉がイチイの葉に似ているから。じゃあ、イチイってなに?針葉樹の一種です。
ミヤマアカバナ(アカバナ科)
低いところにあるアカバナは多数の枝分かれをする。
ミヤマイワニガナ(キク科)
地上に長い走出枝を伸ばす。タカネニガナには走出枝は無い。