燕岳・餓鬼岳の花(4)
燕岳からの表銀・夜明け
北アルプスの燕岳から槍ヶ岳に続く縦走路は、表銀座と呼ばれるの人気のコースである。
ハナニガナ(キク科)
ニガナより花弁のような花(舌状花)が多く、華やかなことから。
ヒメクワガタ(オオバコ科)
旧分類はゴマノハグサ科。高さ10cmぐらいで目立たないので、見落してしまう。
ヨツバヒヨドリ(キク科)
ヒヨドリが鳴く頃に咲くとのことから。
ベニバナイチゴ(バラ科)
木苺(キイチゴ)の仲間で、甘く大きな実をつける。花は下向きに咲く。
マルバイチヤクソウ(イチヤクソウ科)
丸葉一薬草で薬草となることから。
ミヤマアカバナ(アカバナ科)
アカバナは花の色ではなく、秋に葉が紅紫色になることから。
ミヤマアキノキリンソウ(キク科)
小さな株なので花が少ない。普通はもっと沢山の花を付けている。
ミヤマアワガエリ(イネ科)
イネ科の花は写真に撮っても映えないのでいつもは撮らない。
ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)
花には金属光沢がある。花後には金平糖のような果実をつける。
ミヤマクワガタ(オオバコ科)
旧分類はゴマノハグサ科。同じ名前の昆虫もいる。
ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)
萼や茎に腺毛(産毛のようなもの)が無い。南アルプスには腺毛が密生したコバノコゴメグサがある。小米草は白い小さな花から。
ミヤマシシウド(セリ科)
ウドはウコギ科で食べられるが、これはセリ科で、食べられない。
ミヤマダイコンソウ(バラ科)
葉が大根の葉に似ていることから。でも、ダイコンソウは似ているが、ミヤマダイコンソウは似ていない。
ミヤマトリカブト(キンポウゲ科)
毒草として有名だが、トリカブトの分類は複雑で、地域ごとに変化がある。一応、北アルプスに多いミヤマトリカブトとしておく。別名ハクサントリカブト。
ミヤマバイケイソウ(シュロソウ科)
旧分類はユリ科。これもまた毒草。コバイケイソウに似ているが、花色が緑色。コバイケイソウとバイケイソウの交雑種という見方もあるらしい。
ミヤマハタザオ(アブラナ科)
茎が真っ直ぐ伸びるので旗竿。こんなに密集していると、一つの個体が分かりずらい。
ミヤマフタバラン(ラン科)
茎の途中に双葉がついている。花弁の形でコーー、タカネーー、アオーー、ヒメーーなどがあるので接写しておけばよかった。樹林帯の中に咲くのでカメラぶれが多い写真になってしまう。
ミヤマホツツジ(ツツジ科)
雌しべの先端が180度反転している。もう少し標高の低い所にあるホツツジは少し曲がるだけ。
ミヤマママコナ(ゴマノハグサ科)
飯子菜で花弁上の白い粒が米粒かと思っていたが、牧野図鑑によると、若い種子が米粒に似ているからだとあった。
ミヤマリンドウ(リンドウ科)
日が当たると開き、陰ると閉じてしまう。花冠は5裂だが間に副冠があるので10裂したようにも見える。
ムカゴトラノオ(タデ科)
花が肉芽に変わり、零余子(むかご)状となるから。
ヤグルマソウ(ユキノシタ科)
5枚の小葉の形が、鯉のぼりに添える矢車に似ているところから。園芸種にも矢車草があるが、あれはキク科のヤグルマギク。
ヤマアジサイ(アジサイ科)
旧分類はユキノシタ科。
ヤマハハコ(キク科)
燕山荘の南面に一面広がっていた。