yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

権現山の花々  2017.5.14

権現山の花

 権現山の名を聞いた時、関東の人は山梨県の、又は神奈川県のそれを思い浮かべるのではないだろうか。しかし、ネットで検索すると、全国にすくなくとも92はある。大部分は500m内外で、住んでいる地域のどこかにあり、登山の対象ではなく信仰や身近な存在としてあがめられてきたのではないだろうか。

ここで取り上げたのは、山梨県の中央線沿線にある1312mの山である。沿線とはいえ少し離れているので駅から徒歩は無理であり、花も特に多いということも無い。

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権現山山頂

ガクウツギ(アジサイ科)

額空木で花がガクアジサイに似て、木の様子がウツギに似ているから。額は小さな花の集まったまわりにある白い装飾花を額に例えたもの。旧分類はユキノシタ科。

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ガクウツギ

オオイヌノフグリ(オオバコ科)

山の花の中にこれを入れるのは場違いと思うが、下山途中(ほとんど人家に近い)にあったので撮った。街の草むらにも見られる帰化植物である。大犬のフグリで果実の形から。あえて言うのも憚れるが、果実は犬の××××のようで2つの膨らんだ形である。旧分類はゴマノハグサ科

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オオイヌノフグリ

ジュウニヒトエ(シソ科)

十二単で、花が重なって咲く様子を女官が着た十二単の衣装に見立てたもの。 

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ジュウニヒトエ

アケボノスミレ(スミレ科)

 初めに見た感じはナガバノスミレサイシンのようであったが、側弁(左右の花弁)に毛が見られるし、葉も長細くない。アケボノスミレはもっと葉が丸いが個体差があるので一応それにした。スミレ属もいろいろな中間形のような形もあり、迷う。

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アケボノスミレ

フモトスミレ(スミレ科)

 麓スミレで、山の麓にあることから。しかし、いつも見るのは標高500mから1000mぐらいの間である。

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フモトスミレ

ギンリョウソウ(ツツジ科)

 銀竜草で、鱗片葉に包まれた白色の体全体を竜の姿に見立てたから。葉緑素が無いので光合成ができない。それで、キノコのように落ち葉などから栄養分を吸収している。別名ユウレイタケ。旧分類はイチヤクソウ科。

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ギンリョウソウ

ヤマツツジジ(ツツジ科)

山に広く見られるので山ツツジ。似たようなものが無いのでわかりやすい。

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ヤマツツジ

ヒメフウロフウロソウ科

 姫風露で花が小さくて可愛らしいフウロソウ。日本の一部の地域や北半球の温帯域に分布するというが、外国からの帰化植物として広がっているようである。

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ヒメフウロ

イカリソウ(メギ科)

 錨草で、四方に伸びた花弁の距が船の錨に似ているから。距は花弁の後ろが伸び、蜜をためる所。別名サンシクヨウソウ(三枝九葉草)というがこの写真でその意味がよくわかる。3枚の葉がそれぞれ3本の枝先にあるので合計9枚の葉があるという名。しかし、厳密に言えば3枚の葉は1枚の葉が3つに分かれた小葉である。

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イカリソウ

ギンラン(ラン科)

 銀蘭で、白い花弁を銀に例えたもの。

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ギンラン

 

熊鷹山・根本山の花々  2019.5.17

熊鷹山・根本山の花

熊鷹山・根本山と聞いてすぐに思いつく人は少ないのではないか。標高も高くなく(

それぞれ1169m,1199m )形の良い山でもなく、目立った所は無い。わたしも山に詳しい友人に誘われるまで知らなかった。場所も群馬県と栃木県の県境にあり、アプローチも長い。しかし、根本山は古くから信仰の山として親しまれ、沢コースはかっての根本山神社への参道であり、石の道標や石仏が残り、往時を偲ぶことができる。

花は特に多いことはないが、熊鷹山山頂付近には見事なツツジ類が見られた。

山頂付近のツツジ

赤い花はヤマツツジジ、ピンクはミツバツツジ

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ヤマツツジジ・ミツバツツジ

熊鷹山山頂

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熊鷹山山頂

根本山神社

狭い痩せ尾根上にある

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根本山神社

ウツギ(アジサイ科)

空木で茎の内部が中空になっていることから。卯の花ともいう。旧分類はユキノシタ科。

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ウツギ

コンロンソウ(アブラナ科

崑崙草で、花の白さを中国の崑崙山脈の雪に例えた。

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コンロンソウ

クワガタソウ(オオバコ科)

鍬形草で、果実が兜の鍬形に似ていることから。昆虫のクワガタも頭の形が似ていることから。旧分類はゴマノハグサ科

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クワガタソウ

ユキザサ(キジカクシ科)

雪笹で、笹の上に雪が乗っている様子に例えたもの。旧分類はユリ科

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ユキザサ

ミヤマキケマン(ケシ科)

深山黄華鬘で、黄は花色から華鬘は仏殿の飾りから。

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ミヤマキケマン

アオマムシグササトイモ科)

テンナンショウ属の分類は難しく、専門家の中でもいろいろな見解がある。いわんや、素人にはよく分からない。ここではマムシグサの変種のアオマムシグサとしておく。

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テンナンショウ属

ツクバキンモンソウ(シソ科)

筑波金紋草で、筑波は発見地から、金紋は葉の紋が美しいことから。(この株はそんなにきれいでもないが‥。)よく似たニシキゴロモは5裂した花弁(写真では3つしか見えない)の上の2枚(上唇という)が短かいが見える。

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ツクバキンモンソウ

ツボスミレ(スミレ科)

坪スミレで、坪とは庭のこと。坪は面積の単位にもなっている。

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ツボスミレ

フモトスミレ(スミレ科)

 麓スミレで麓に咲くから。図鑑には麓から山まで生育と記述されているが、標高500m~1000mぐらいで見かける。葉に斑が入ったものが多い。

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フモトスミレ

シロヤシオツツジ科)

白八汐でアカヤシオに対しての名。葉が5枚輪生状に付くので別名ゴヨウツツジ

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シロヤシオ

トウゴクミツバツツジツツジ科)

東国三つ葉ツツジで、関東地方に多いので東国、葉が3枚付くので三つ葉ミツバツツジは雄しべが5本だが、本種は雄しべが10本ある。花がない時は葉を比べると、本種は毛が多い。

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トウゴクミツバツツジ

ワチガイソウ(ナデシコ科)

輪違草で、昔、名が不明な物を輪違マークの付いた鉢に植えて置いたことによる。輪違とは2つの重ねた輪を少しずらした形。似たものにヒゲネワチガイソウがあるが花弁も葉ももっと細い。よく見ないとまちがえそう。

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ワチガイソウ

ヤマハコベ(ナデシコ科)

深山ハコベで、ハコベとはその辺にはびこるからといわれる。花弁は10枚に見えるが実際は5枚で深く切れ込んでいるから10枚に見える。

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ヤマハコベ

 ツルキンバイ(バラ科

蔓金梅で、蔓状に生育し、黄色の美しい花を付けるから。

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ツルキンバイ

フジ(マメ科

藤と書かれるが中国の紫藤から藤を当てた。フジは風が吹くと「吹き散る」の意味だと言われている。

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フジ

コチャルメルソウ(ユキノシタ科)

小チャルメル草で、チャルメルは中国の楽器チャルメルのこと。果実が開いた形がチャルメルに似ていることから。写真にもそれらしきものが見られる。

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コチャルメルソウ

フデリンドウ(リンドウ科)

筆竜胆で、花の形が筆を思わせるから。竜胆は漢名。

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フデリンドウ

 

 

赤久縄山の花々  2017.4.30

赤久縄山の花

赤久縄山は群馬県の南西部にある1523mの山である。以前は交通の便が悪く、麓に泊まらなくては行けないぐらい遠かったが、御荷鉾スーパー林道が1983年(昭和58年)に開通してからアプローチも短くなり、頂上だけなら、20分ぐらいで行けるようになった。

鞍部からの赤久縄山

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赤久縄山

山頂

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赤久縄山山頂

フタバアオイウマノスズクサ科)

双葉葵で2枚の葉があり、形が葵の形に似ていることによる。徳川家の紋章はこの葉を3枚使ったデザインで三つ葉葵という語もあるが、三つ葉葵という植物が有るわけではない。花はご覧のとうり目立つものではない。

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フタバアオイ

ヤマエンゴサク(ケシ科)

山延胡索で、延胡索は漢名。花弁の後ろが伸びているが、距といい、蜜をためている。

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ヤマエンゴサク

フモトスミレ(スミレ科)

麓スミレで、山の麓に見られることから。しかし、標高500m~ 1000mぐらいでよく見かけ、麓では見かけない。

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フモトスミレ

アカネスミレ(スミレ科)

茜スミレで、花色が夜明けの茜色であることから。 

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アカネスミレ

エイザンスミレ(スミレ科)

 叡山スミレで、叡山は比叡山のこと。花色は変異が多く、白から赤紫色などがある。葉に切込があり、花がなくとも分かる種類である。

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エイザンスミレ

ヒナスミレ(スミレ科)

雛スミレで、可愛く、愛くるしいことから雛をつけた。

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ヒナスミレ

ヒトリシズカ(センリョウ科)

一人静で、義経の愛人静御前が舞を舞っている姿に例えた。白い糸状の物は3つに分かれた雄しべで、雄しべのふもとには、緑色の雌しべが見える。 

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ヒトリシズカ

ハルトラノオタデ科

春虎の尾で、春早く、虎の尾のような花穂をを出すことから。

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ハルトラノオ

ハシリドコロ(ナス科)

 地下茎に猛毒をもち、食べると走り回って苦しむということから。トコロは野老と書き、根が老人の髭のようだから。その地下茎をロートコンといって鎮痛薬や眼薬にするが、ロート製薬の名はこれから来ている。

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ハシリドコロ

ヒゲネワチガイソウ(ナデシコ科)

髭根輪違草で、根が髭状で輪違草に似ているから。また、輪違草は、昔、名がわからない植物を輪違印の付いた鉢に植えて置いたことから。輪違とは、2つの輪を重ねた後、ずらした形のマークの形。何だか回りくどい文になりました。ワチガイソウは、もっと花弁や葉が太い。

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ヒゲネワチガイソウ

コガネネコノメソウ(ユキノシタ科)

 黄金猫の目草で、黄金は花色から、猫の目は、果実が割れた形から。花弁は無く、黄色いのは萼片で、咲き終わると緑色になる。

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コガネネコノメ

フデリンドウ(リンドウ科)

筆竜胆で、筆は形から、竜胆は漢名から。ハルリンドウは湿地に咲き、稜線上などには見られない。

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フデリンドウ

フデリンドウ(リンドウ科)

白花もあったが、ちょっと雰囲気が違う。

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フデリンドウ(白花)

 

城峰山の花々  2020.3.26

城峰山の花

城峰山は秩父地方にある1038mの山である。山頂近くまで車道があり、展望だけなら20分ぐらいで山頂に行ける。頂上には更に展望台があり、360度の景色を楽しむことができる。樹林帯の中を歩くコースなので花は残念ながら多くはなかった。ここの写真はほとんど下部の林道から集落の道沿いで見られた物である。

山頂の展望台

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城峰山山頂

山頂からの浅間山(中央奥)と西御荷鉾山と東御荷鉾山(手前)

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御荷鉾山と浅間山

イヌナズナアブラナ科

ナズナナズナに似ているが役立たないので犬をつけた。本物では無いものとか、似ているがそれ以下のものに、イヌを付けられたものがあるが、イヌビエとか、イヌハッカとか、その例である。

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イヌナズナ

タネツケバナアブラナ科

種漬け花で、種籾を水に漬ける頃に咲くことから。種籾は水に漬けると発芽し、ある程度伸びた稲を田に植える。

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タネツケバナ

フキ(キク科)

蕗の字があてられるが、語源は不明。地面から出たばかりのツボミはいわゆる蕗のとうだが、この写真のように伸びたら食用にならない。また、葉の茎(正確には葉柄)もおいしい山菜になる。

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フキ

フクジュソウキンポウゲ科

福寿草で、正月に飾るのでおめでたい名をつけた。

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フクジュソウ

アブラチャン(クスノキ科

油チャンで、チャンとは瀝青のことで、自然界にある油性分のこと。更に油を付けて強調した名。よく燃えるので遭難した時には利用できるかもしれない。

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アブラチャン

ミヤマキケマン(ケシ科)

深山黄華鬘。華鬘は仏殿などに飾るもので、形が似ていることから。キケマンはもっと大きく海岸近くに生育している。

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ミヤマキケマン

カキドオシ(シソ科)

垣通しで垣根を通り越して伸びていくことから。

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カキドオシ

エイザンスミレ(スミレ科)

叡山スミレで、叡山は比叡山のこと。花色は白や赤紫色まである。葉が細かく分かれていればまずはこれ。ヒゴスミレも細かく分かれているが、めったに見られない。

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エイザンスミレ

コスミレ(スミレ科)

小スミレだが、特に小さい訳ではなくこの前後の種類と同じ位。

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コスミレ

ノジスミレ(スミレ科)

野路スミレで字の如く道端に咲くことから。スミレより色が薄く、毛が多い。

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ノジスミレ

シデコブシモクレン科)

幣拳で、幣はしめ縄などに付ける紙や布のことで四手とも書く。花弁が細長く四手のようだから。拳はツボミの形が握りこぶしに似ているから。野生ではないが、民家の際に咲いて春の雰囲気にあっていた。

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シデコブシ

モクレン科は原始的な植物で、雄しべや雌しべの数が多い。中心に雌しべを付けたかたまりがあるが、裸子植物松ぼっくりに似ている。その周りに多くの雄しべが取り囲み縁から花粉を出している。

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シデコブシ

ニワトコ(レンプクソウ科)

接骨木と書かれるが意味は不明。接写しているので花は大きく見えるが、3~ 4mmぐらいである。髄が太いので切れ込みを入れ、その間に葉などを挟んでカミソリで薄く切ると、顕微鏡で観察出来る様になる。旧分類はスイカズラ科。

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ニワトコ

 

恵那山の花々 2007.8.17

恵那山の花

標高2190.3m の山であるが、どこに山頂があるのか分からない様な平らな山頂部で、最高点は2191mである。以前は日帰りでは厳しい山であったが、2001年に開かれた広河原コースは最短時間の往復7時間で可能になった。私もこのコースを利用したが、ほとんど樹林帯で、花を見るコースとしては満足できない山行であった。

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恵那山山頂

タマアジサイアジサイ科)

あじさいで、写真のように花が開く前の蕾のかたまりが玉になっているから。旧分類はユキノシタ科。

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タマアジサイ

ヤマアジサイアジサイ科)

あじさいで、山にあるアジサイから。アジは集まるという意味で、サイは真(さ)藍

が約されたもので、青い花がかたまって咲く様子から。

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ヤマアジサイ

ヤマホタルブクロ(キキョウ科)

山蛍袋で、花の中に蛍を入れて遊ぶことから。ホタルブクロは萼の上に反曲するふちがあることで見分ける。

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ヤマホタルブクロ

ヒヨドリバナ(キク科)

ヒヨドリが鳴く頃に咲くことで鵯(ヒヨドリ)花。

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ヒヨドリバナ

イケマ(キョウチクトウ科

イケマはアイヌ語で巨大なる根という意味。馬の薬になるので生馬という説もあるが、根に毒があると言われ、間違いだという。写真の花は良い見本ではなく、もっとぼんぼりのように沢山花を付ける。

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イケマ

クサボタン(キンポウゲ科

葉が牡丹の様で、草の様だから。しかし、本当は木本で、草ではない。学名はクレマチス

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クサボタン

コボタンズル(キンポウゲ科

小牡丹蔓で、葉が牡丹の様で蔓状に生育するから。正面の葉は3方向にそれぞれ3枚の葉をつけて9枚のようだが、これで1枚の葉である。このような形を2回3出複葉というが、小が付かないボタンズルは葉が写真のように3つずつに分かれなく、3枚の葉の様に分かれる。

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コボタンヅル

バイケイソウ(シュロソウ科)

梅蕙草で、花が梅のようで、蕙草は漢名の蕙蘭の葉に似ていることから。有毒植物である。旧分類はユリ科

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バイケイソウ

セリバシオガマ(ハマウツボ科)

芹葉塩釜で、葉がセリの葉に似ているシオガマ。シオガマは海水を煮つめて、塩を造る釜だが、浜(葉ま)で美しいからとの付いたとか、いわれるが、…。旧分類はゴマノハグサ科

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セリバシオガマ

オオイタドリ(タデ科

大疼取で、痛み取りからとの説がある。イタドリより葉も丈も大きく、2m以上も大きくなる。

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オオイタドリ

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)

吊船草で、船がぶら下がっているような形から。

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ツリフネソウ

キツリフネ(ツリフネソウ科)

黄吊船で、色と形から。前種のツリフネソウより標高が高い所で見られる。

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キツリフネ

ヤマホロシ(ナス科)

山ホロシで、ホロシの意味は不明だが、一説には山を滅ぼすくらい繁殖するからというものがある。

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ヤマホロシ

ゲンノショウコフウロソウ科

腹下りの薬草として使われており、葉を乾燥させて煎じると、良く効くので、現の証拠。

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ゲンノショウコ

 

荒島岳の花々2 2007.8.9

荒島岳の花2

荒島岳が「深田百名山」に入った理由を荒島岳1で述べたように、深田久弥が故郷の山を入れたかったからで、選ぶ基準は百人百様であろう。実際、書店の山コーナーには「私の百名山」だとか「○○が選んだ百名山」などの本が並ぶ。私が選ぶなら、スケール、高さ、形、花の多さ等が基準になるだろうか。深田百名山の90%ぐらいは多分一致するだろうが、夕張岳、芦別岳、暑寒別岳、ニペソツ山等は是非入れたいと思う。

山頂からの越前大野

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頂上からの展望

アブラチャン(クスノキ科

チャンは瀝青のことで自然界に産する油性分のこと。この果実や樹皮に油が多くてよく燃えるので、更に油を併せたものらしい。匂いもいい。

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アブラチャン

クルマバナ(シソ科)

車花で、花が輪生することから。

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クルマバナ

シシウド(セリ科)

猪ウドで、ウドに似て強剛だからイノシシが食うのに適したウドとみなした。食用のウドはウコギ科

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シシウド

ツツジツツジ科)

ツツジで、花穂が穂のように出ていることから。ミヤマホツツジは突き出した雌しべが釣り針のように反曲する。

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ツツジ

キンミズヒキバラ科

金水引で,細長い黄色の花穂を金色の水引に例えたもの。

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キンミズヒキ

シモツケソウ(バラ科

下野(しもつけ)は栃木県のことで、発見された場所から。ただし、本種は木本ではなく草本なので下野草となった。頂上付近には大きな群落があった。

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シモツケソウ

ナワシロイチゴバラ科

苗代苺で、苗代のころ実が熟すからということだが、もう8月になっている。

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ナワシロイチゴ

ゲンノショウコフウロソウ科

この葉を乾かして煎じると腹下りの薬草として使え、飲むとすぐに効果が現れるから、現の証拠。紅紫色や淡紅色の花も見られる。

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ゲンノショウコ

ヤマハギマメ科

ハギは生え芽(き)という意味で、古い株から芽を出すことから。普通ハギというとこのヤマハギのこと。萩は日本字で、秋に花がさくのでハギと読ませたが、中国の萩は全く別の意味の字らしい。

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ヤマハギ

オニドコロ(ヤマノイモ科)

このひげ根を老人の髭に例え、山に生えるというので野老(ところ)と書いた。オニをつけない図鑑もある。雌雄異株で、咲いてるのは雄花なので、雄株。

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オニドコロ

キクバドコロ(ヤマノイモ科)

 菊葉ドコロで葉の分裂する形から。よく似たカエデドコロは中央裂片以外は尖らない。残念ながら花はよく見えなかった。

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キクバドコロ

ヤマジノホトトギスユリ科

山路の杜鵑で山路で見られることから。よく似たヤマホトトギスは花被片(花弁と萼片)が強く反り返って下を向く。花被片の斑点を鳥のホトトギスの胸にある斑点になぞらえた。

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ヤマジノホトトギス

オオウバユリ(ユリ科

 大姥百合で花が咲くころには葉(歯)が無くなる姥に例えた。太平洋側には丈も花数も少ないウバユリが生育する。

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オオウバユリ

ナルコユリ(キジカクシ科)

鳴子百合で、花が並んで下垂する状態を田んぼの鳴子に例えたもの。旧分類はユリ科

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ナルコユリ













 

 

荒島岳の花々1 2007.8.9

荒島岳の花1

荒島岳は1523mの極普通の山である。では、なぜ百名山なのかというと、深田久弥が選んだ中の一つであるということ。本人が書いているように、自分の故郷の山を入れたかったということだった。日本百名山と言うと日本を代表する客観的な百の名山を思い浮かべるが、そういうものではない。あくまでも「深田久弥百名山」である。それが思い違いされて日本の代表として扱われるようになってしまった。私も踊らされた一人として行ってみたが、最初に述べたように極普通の山で、何の感激も無かった。

花も特に多いということもなく、普通の山であった。

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荒島岳

ミズタマソウ(アカバナ科

水玉草で白い毛のある球形の子房を露がかかった水玉に例えたもの。よく似たウシタキソウは葉の付け根が赤くならず、葉も心臓形(葉の基部が凹む)になる。

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ミズタマソウ

タマアジサイアジサイ科)

あじさいで、蕾の時に花全体が球状の塊になっていることから。「あじ」は「あつ」で集まること、さいは真「さ」の藍の約されたもので、青い花がかたまって咲く様子から名付けられたという。分かった様な、分からない様な…。アジサイ属は旧分類ではユキノシタ科。

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タマアジサイ

ヤマアジサイアジサイ科)

山に咲くあじさいで、葉は薄く、先端が尾状に尖る。4枚の花弁に見えるのは萼片で、装飾花といわれ、雌しべ、雄しべは無かったり不完全な花である。はじめ、ヤマアジサイとは思えなかったが萼片の色は白青色や紅色を帯びるものもあるとのことで、一応ヤマアジサイにした。

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ヤマアジサイ

ノリウツギアジサイ科)

幹の内皮で製紙用の糊をつくるから糊空木。北海道ではサビタという。

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ノリウツギ

クガイソウ(オオバコ科)

 九蓋草、または九階草で、層をなしてつく輪生葉にもとずいた名で、別名トラノオ。旧分類はゴマノハグサ科

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クガイソウ

ミヤマガマズミ(ガマズミ科)

語源は不明であるが、スミは染の転訛で、果実で衣類をすり染めしたことと関係したであろうという説がある。旧分類はスイカズラ科。

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ミヤマガマズミ

カヤ(イチイ科)

古くはカヘといったらしいが語源は不明。裸子植物なので、花は松や杉のように目立たない。この写真を実(果実が正式)と言いたいところだが、裸子植物には果実が無く、種子がむき出しになる。よってこれは種子であり、また食べられるようだ。

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カヤ

ソバナ(キキョウ科)

蕎麦菜で軟らかな葉に基づくとも、岨菜で、岨は山の斜面(そばの地)のことでそこに生ずるからとも言われる。菜は食べられることを意味する。

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ソバナ

ツリガネニンジン(キキョウ科)

釣鐘人参で、花の形が釣鐘で、白く太い根を朝鮮人参に例えた。花や葉が輪生状に付く特徴がある。

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ツリガネニンジン

モミジハグマ(キク科)

紅葉羽熊で、葉がもみじ型で花がヤクの毛で作った飾り(羽熊)に似ているから。

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モミジハグマ

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モミジハグマ

ノブキ(キク科)

 野蕗で野にある蕗。山渓ハンドブックにはフキをノブキ(栽培ではない野生のフキという意味で)と記載があり、紛らわしい。フキやツワブキとは別種で、ノブキという種である。山菜の本には若苗などを食用にするとの記載もある。

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ノブキ

ヒヨドリバナ(キク科)

ヒヨドリが鳴く頃に咲くので鵯花。葉が4枚以上輪生していればヨツバヒヨドリ

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ヒヨドリバナ

オオバギボウシ(キジカクシ科)

大葉擬宝珠で、擬宝珠は橋の欄干などに付ける玉ねぎのような飾り。花が開く前のかたまりが丁度タマネギのような形になっている。山菜のウルイはこの葉のこと。

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オオバギボウシ