笠取山山頂
多摩川の一滴
笠取山の山頂少し西側には、3方の分水嶺がある。東側に降った水は荒川になり、西側は富士川、南側は多摩川となる。写真は南側の水源で水干と呼ばれ、岩の間から、水滴が落ちてくる。
ミヤマタニソバ(深山谷蕎麦)(タデ科)
ソバに似ていることから。花弁は無く、白い萼片は3~4mm。
オオヤマフスマ(大山衾)(ナデシコ科)
衾は粗末な寝具。葉がノミノフスマに似て、それより大きく、山にあるから。
ミゾホウズキ(溝鬼灯)(ハエドクソウ科)
水分の多い谷筋に生育。左側には咲き終わった花の萼片がホウズキ状になっている。
旧分類はゴマノハグサ科。
イワキンバイ(岩金梅)(バラ科)
岩場に咲き、葉裏が緑白色。よく似たミツバツチグリは春に咲き、標高も低い所に咲く。
クマイチゴ(熊苺)(バラ科)
山奥に生え、熊が食べるから。熊だけでなく、人も食べても良い。数個集まって実をつける。ニガイチゴやモミジイチゴは1個づつ。
クロイチゴ(黒苺)(バラ科)
熟すと黒くなるから。これも美味いし、しかも一度に大量に採れる。
シモツケソウ(下野草)(バラ科)
下野草は下野(栃木県)で、発見されたことによる。
シモツケ(下野)(バラ科)
こちらは草ではなく、木本で、葉の形も違うが、混同する人も時々いるようです。
シロバナノヘビイチゴ・果実(白花蛇苺)(バラ科)
本家のヘビイチゴはスカスカで美味しくないがこれは美味しい。ストローベリーの仲間。果実と言っても本当の果実は表面の粒々。じゃあ、赤いのは何かというと花を乗せる台(花托という)。タンポポの種を飛ばした後のあの、丸い坊主のようなもの。そういわれると何だか、味気ない。
ダイコンソウ(大根草)(バラ科)
葉が大根の葉を思わせる。ウマノアシガタに似てるが、あちらはテカテカした金属光沢がある。
ミヤママタタビ(深山木天蓼)(マタタビ科)
果実を食べると、元気が出るので、「また旅」を続けられるからと、一説にある。かじったことがあるが、辛くて、辛くて…。もう、旅は中止だ。
カラマツ(唐松)(マツ科)
新作の洋菓子。じゃ、なくて雌花の集まり。緑色の大きなヒダを苞鱗片、茶褐色は種子鱗片といい、種子をつける。秋に落葉するので、落葉松と書くこともある。
アカショウマ(赤升麻)(ユキノシタ科)
地下茎が赤いから。升麻はサラシナショウマに似ているから。
タマガワホトトギス(玉川杜鵑)(ユリ科)
黄色い色を、有名な京都の玉川のヤマブキに見立てたところから。
トキソウ(朱鷺草)(ラン科)
朱鷺の色を思わせる。開花はもう少し先。本来は湿地に生育するが、稜線上で見られた。