yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

三頭山の花々 4 2021.6.18

三頭山の花 4

サラサドウダン(ツツジ科)

更紗ドウダンで、更紗は花冠に更紗染めの模様があることから。ドウダンツツジ灯台ツツジの意味で、分枝の形が結び灯台の脚に似ていることに由来する。ほとんど咲き終わりで、ほんの少し残っていた。もう一月早いと見頃であった。

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サラサドウダン

ヤマツツジジ(ツツジ科)

山に咲くツツジということで、いろいろなところで目にする。やはり盛りは過ぎていた。

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ヤマツツジ

キツリフネ(ツリフネソウ科)

黄吊船で、帆掛け船を吊るしたような姿から。後ろに細く伸びたものは距といい、蜜を貯める。

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キツリフネ

キリンソウ(マンネングサ科)

麒麟草であるが、キリンの意味は不明。下山後の道沿いに咲いていた。

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キリンソウ

ハシリドコロ(ナス科)

走りドコロで、地下茎がオニドコロに似て猛毒があり、中毒すると走り回って苦しむから。もう果実になっていた。

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ハシリドコロ

ハシリドコロ(ナス科)

花は、もう一月位早く咲く。地下茎をロート根と呼び、鎮痛薬や眼薬とするが、ロート製薬の名もここから。

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ハシリドコロ

タンナサワフタギ(ハイノキ科)

耽羅(たんな)は済州島の古名で、最初に発見されたことから。沢蓋木は沢をおおい隠すようにしげることからと考えられる。サワフタギは鮮やかな藍色の実をつけ、瑠璃実の牛殺しという別名を持つが、本種は黒みがかった藍色の実をつける。

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タンナサワフタギ

コゴメウツギ(バラ科

小米空木で、小さい花を小米(米粒の砕けたもの)と形容し、形がウツギに似ていることから。

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コゴメウツギ

クマノミズキ(ミズキ科)

熊野水木で、樹液が多く、春先に枝を折ると水が滴り落ちることから水木。熊野は地名。水木の葉は互生(互い違い)だが、本種は対生(向い合って付く)。

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クマノミズキ

ギンバイソウユキノシタ科)

銀梅草で、まだ開花してなっかたが、葉に特徴があり、2枚の葉がくっついたような形をしている。

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ギンバイソウ

ギンバイソウユキノシタ科)

花はもう半月後ぐらいに見られる。名のように花の形が白梅を思わせる。

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ギンバイソウ

ヤワタソウ(ユキノシタ科)

八幡草らしいが意味は不明。別名オトメソウ。

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ヤワタソウ

群落

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ヤワタソウ

西日本にはよく似た渡辺草というのがあるが両方とも珍しい種。

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ヤワタソウ

ユキノシタユキノシタ科)

雪ノ下で、白い花を雪に例え、その間に見える葉を表現しているものと考えられるが、葉が主役とは面白い。もう季節も遅く、ほとんど雪は消えている状態。

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ユキノシタ