yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

山の花

三つ峠山の花々 2  2022.6.20

三つ峠山の岩場 山頂の南側にある屏風岩は、高さ80m,幅200mの岩場である。東京にも近いので、シーズンには多くのクライマーでにぎわう。 三つ峠山の岩場 ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科 山に咲くツツジということで、どこでもよく見られる。様々な変異があり…

三つ峠山の花々 1 2022.6.20

三つ峠山 峠というと山と山の間にある鞍部を超えるイメージだが、3つの峠とは何処なのか。山名の由来は、一説には3つの突起が峠になったといわれている。実際三つ峠山は開運山(1785m),御巣鷹山(1775m),木無山(1732m)の三つの山頂からできている。 三…

笠取山の花々 2  2022.7.18

笠取山山頂 笠取山山頂 多摩川の一滴 笠取山の山頂少し西側には、3方の分水嶺がある。東側に降った水は荒川になり、西側は富士川、南側は多摩川となる。写真は南側の水源で水干と呼ばれ、岩の間から、水滴が落ちてくる。 水干 ミヤマタニソバ(深山谷蕎麦)(…

笠取山の花々 1 2022.7.18  

笠取山の花 笠取山は埼玉県と山梨県の県境にある、1953mの山である。昔は日帰りは難しかったが、今はかなり奥まで車で入れ、また、コース上にも険しい場所も無く初心者でも楽に登れる。作業平からのコースは沢沿いの、傾斜も少ない歩きやすい道である。が、…

不老山の花々  2021.4.11

不老山の花 不老山は丹沢山塊の西部にある928mの山である。この山で有名なのは富士周辺に咲くサンショウバラで、その花の咲く時期5~6月はにぎわうというが、4月は特に見るべきものはなかった。道は樹林帯の中で、ほとんど花は無かったが、下りの林道で、…

三頭山の花々 4 2021.6.18

三頭山の花 4 サラサドウダン(ツツジ科) 更紗ドウダンで、更紗は花冠に更紗染めの模様があることから。ドウダンツツジは灯台ツツジの意味で、分枝の形が結び灯台の脚に似ていることに由来する。ほとんど咲き終わりで、ほんの少し残っていた。もう一月早い…

三頭山の花々 3  2021.6.18

三頭山の花3 中央峰山頂 山頂 ミヤマムグラ(アカネ科) 深山葎で、ムグラは雑草の総称。他の○○ムグラは葉が細長く、似たものが多くて、判断に迷うが、本種は葉が丸く間違わない。 ミヤマムグラ ガクウツギ(アジサイ科) 額空木。ガクアジサイのようで、木…

南高尾山陵の花3  2021.4.27

南高尾山陵の花3 ヤマツツジジ(ツツジ科) 山ツツジで、山でよく見られるから。変化が多く、いろいろな品種がある。品種とは形質が1,2つ変化したもの。 ヤマツツジジ キジムシロ(バラ科) 雉蓆でキジが座るむしろになぞらえた。特徴は下部に見られる葉…

南高尾山陵の花々2 2021.4.27

南高尾山陵の花 2 クサノオウ(ケシ科)瘡 草の黄という意味で、草が黄色の液を出すからとか、丹毒を直すから瘡(くさ)の王であるとか、また草の王という説もあり確かな定説はない。 クサノオウ ヤマブキソウ(ケシ科) バラ科の山吹に似ていることから。…

南高尾山陵の花々 1 2021.4.27

南高尾山陵の花1 高尾南山稜とは高尾山の南側にある、泰光寺山、入沢山、中澤山など、500mに満たない山稜である。起伏も少なくトレイルランニングにも人気のコースで、高尾山に比べれば静かな山並みと言える。花は、特に多くはないが、上り、下りに通る沢筋…

高尾山のスミレ 2  2014.4.24他

高尾山のスミレ2 スミレ スミレの前に何も付かないスミレ。いわゆるスミレ色もここから。スミレの名は墨入れからきたといわれるが、墨入れは大工が使う道具。 スミレ シハイスミレ×スミレ? スミレにしては葉も厚ぼったく裏側が茶褐色をしているので悩んだ…

高尾山のスミレ 1  2014.4.24他

高尾山のスミレ1 スミレの形は独特なので、かなり多くの人は認識しているようだが、さて、何スミレかとなると今度は多くの人がわからないままでパスしてしまう。私もそうであった。しかし、だんだん興味がわくと色、形、生育場所などの違いで、おおよそわか…

赤城山(鈴が岳)の花々3 2021.7.27

赤城山の花 鈴が岳は2でも述べたように、樹林帯の中での道なので、お花畑のようなものは無い。大沼湖畔まで下りて来ると、開けた場所もあり、花の種類も少し多くなる。ここであげた花は、湖畔で見たものが多くなった。 オオヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科…

赤城山(鈴が岳)の花々2 2021.7.27

赤城山(鈴が岳)の花 赤城山は、標高1,828mの黒檜山(くろびやま)を主峰に、駒ケ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、長七郎山からなるカルデラ湖を含む複成火山である。大沼湖畔まで車で入れるので、どの山に登るにも比較的簡単である。 鈴が岳の登山道は…

子持山の花々 2 2021.7.26

子持山の花 2 獅子岩からの山頂(奥) 子持山 ウマノミツバ(セリ科) 馬の三葉で、食用になるミツバに似ているが、食用にはならず、馬に食べさせる程度ということから。三つ葉というが、3裂して両側の裂片は更に2裂するので、5裂の形になる。 ウマノミ…

子持山の花々 1 2021.7.26

子持山の花 1 子持山は渋川市の北に位置する1296mの山で、火山であったが、活動をやめてから長い年月が経っているので、その名残である岩脈や岩塊が何箇所か見ることができる。下の写真は獅子岩と呼ばれる高さ葯100mの岩峰で火山の火道にあったマグマが固ま…

南天山の花々  2021.8.27

南天山の花 南天山は埼玉県の西部にある1483mの山である。特に特徴のある山ではなく、中津川の上流部にあり、アプローチは長いので、訪れる人も少ないと思われる。沢沿いの樹林帯を登るので、特に花が多いというわけではなかったが、分布域が限定的なタカネ…

御荷鉾山の花々2 2021.9.12

御荷鉾山の花2 登山道は樹林帯の中なので、あまり花は無い。ここにあげたものはほとんど林道沿いで見られた物である。 ミヤマコンギク(キク科) 深山に生える紺菊のこと。箱根を中心に生えるのでハコネギクの名もある。 ミヤマコンギク ヤブタバコ(キク科…

御荷鉾山の花々 1  2021.9.12

御荷鉾山の花 1 御荷鉾山は群馬県の南部にあり、西と東に2つの山頂を持つ(それぞれ1280m,1184m)山である。交通が不便な所にあり、かっては麓で宿泊をして、登らなければならなかったが、今はスーパー林道が山頂近くまでできており、山頂まで1時間で行け…

高尾山の花々3‥‥ 秋  2021.9.27

高尾山の花3 高尾山にはタカオスミレのようにタカオと付く植物が何種類かあり、また高尾山で初めて発見されたものが65種もあるといわれる。それは先に述べたように、暖温帯の常緑広葉樹林と冷温帯の落葉広葉樹林の境にあり多様な植物が生育しているからであ…

高尾山の花々2‥‥秋 2021.9.27

高尾山の花2 高尾山には6つの自然研究路があり、どのコースを歩いても安全に整備されている。が、それだけではなく、今回のブログは日影沢からのコースで撮ったもの。いずれにしても急な所や危険なところはないので、子連れなどでも楽しめる。 シラヤマギク…

高尾山の花々1‥秋  2021.9.27

高尾山の花1 高尾山は世界で一番登山者が多い山といわれる。都心から1時間で来られる近さがあり、かつ険しい所も無く、誰でも簡単に歩けるところがその要因と思われる。しかし、そんな条件だけでなく、高尾山には特別な面も持っている。それは、冷温帯系の植…

牛奥雁が腹摺山・小金沢山の花々 2016.5.15

牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山・黒岳の花 大菩薩連山を南にたどると小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳と続く。ほとんどが樹林帯で、お花畑なども見られず、花を楽しむ山行とはならない。ここで紹介する花も11種に過ぎず、寂しい限りだが、2000m級の山々な…

筑波山の花々 2 2021.5.9

筑波山の花 2 筑波山は2つの峰を持ち、東峰にはイザナミの命、西峰にはイザナギの命が祀られている。標高は877mと 871mと千メートルに満たないが、平野部から立ち上がっており、標高差はかなりある。また、頂上からの展望もさえぎる物も無く、平野部が広く…

筑波山の花々1  2021.5.9

筑波山の花 1 筑波山は千メートルにも満たない山であるが、百名山に選ばれている。その理由として深田久弥は、歴史的価値があると言っている。古くは奈良時代の「常陸風土記」にも記され、万葉集にも読まれている。このブログの荒島岳でも書いたが、百名山は…

甲州高尾山の花々 2012.4.16

甲州高尾山の花 甲州高尾山は勝沼ぶどう郷駅の東に位置する1106mの山である。東京の高尾山は超有名で、登山者も多いが、こちらは知名度も低く登山者も少ない。実際、私が行ったときは他の登山者には会わなかった。国土地理院の5万分の1地図にも、甲州高尾…

大滝根山の花々 2   2021.6.7

大滝根山の花2 山頂は盛り上がった形ではなく、平らな平原状になっており、三角点もその中にある。さらに、自衛隊のレーダー基地があり、回りを金網フェンスで囲われており、許可なしには入れない。入っても整地されているため、目ぼしい花は見られなかった…

大滝根山の花々 1   2021.6.7

大滝根山の花1 大滝根山は福島県の中部太平洋側にある1192mの山である。その南山麓には日本有数の鍾乳洞、あぶくま洞や冒険体験満点の入水鍾乳洞がある。という事はこの山も石灰岩で成り立つ特異な山である。山自体は特に急峻なところも無く、山頂一帯は自衛…

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花々  2  2016.7.17

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花 2 ハマイバ丸から滝子山、三つ峠方面 富士山の手前が三つ峠山 ハマイバ丸から ウマノアシガタ(キンポウゲ科) 馬の脚形で、葉の形が馬のヒズメに似ていることから。しかし、3裂や5裂していてヒズメには見えない。牧野植物図鑑に…

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花々 1  2016.7.17

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花1 大菩薩連山を南にたどるとこの大蔵高丸と大谷ヶ丸に達する。大菩薩からの縦走は1日では厳しい(と思う)が、この下の湯ノ沢峠で宿泊すれば滝子山まで続く。特に目立った山ではないが起伏も大きくなく、手軽な縦走が楽しめる山並み…