yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

花の百名山 

高尾山のスミレ 2  2014.4.24他

高尾山のスミレ2 スミレ スミレの前に何も付かないスミレ。いわゆるスミレ色もここから。スミレの名は墨入れからきたといわれるが、墨入れは大工が使う道具。 スミレ シハイスミレ×スミレ? スミレにしては葉も厚ぼったく裏側が茶褐色をしているので悩んだ…

大滝根山の花々 1   2021.6.7

大滝根山の花1 大滝根山は福島県の中部太平洋側にある1192mの山である。その南山麓には日本有数の鍾乳洞、あぶくま洞や冒険体験満点の入水鍾乳洞がある。という事はこの山も石灰岩で成り立つ特異な山である。山自体は特に急峻なところも無く、山頂一帯は自衛…

御岳山(奥多摩)の山の花々 2019.8.26

御岳山の花 おんたけさんと読むと木曽の御嶽山になるが、これはみたけさん、あるいはミタケと呼ぶ。929mの山でケーブルカーもあり気軽に登れる。しかし、それでは花も少ししか見られない。是非下から歩いて登ってほしい。 頂上付近から覗く奥の院(1077m) 御…

大岳山(奥多摩)の花々     2018.4.28 2009.11.27

大岳山の花 大岳山は標高1226m、奥多摩駅の南にあり、高度的にも地理的にも登りやすい山である。手軽なコースは御岳山からの縦走で、御岳山のケーブルカーを使えば更に行きやすい。実際に、休日には多くの人でにぎわう。 山の花としては特筆すべきものは無い…

白馬岳の花々(4)    2012.8.13-16

白馬岳の花(4) 白馬岳の稜線は左右非対称である。冬季の季節風は西から東(画面左から右)に吹くため、東側に雪庇をつくる。その結果、東側は大きく崩れ崖をつくる。植物もこの厳しい季節風を避けられる東側の斜面にお花畑をつくっている。 白馬鑓温泉 標高2…

白馬岳の花々(3)  2012.8.13-16

白馬岳の花(3) 大出原のお花畑。オレンジ色の花はクルマユリ。 ツガザクラ(ツツジ科) 葉が栂に似ていて、花が桜のようだから。周りのピンク色の花はハクサンコザクラ。 アオノツガザクラ(ツツジ科) 黄緑色の花を青いと表現したから。 オオコメツツジ…

白馬岳の花々(2)  2012.8.13-16

白馬岳の花(2) 白馬岳には長大な白馬大雪渓がある。夏にも冷たい環境をつくり、豊富な水分を保つ環境は植物の生態にも大いに影響を及ぼすものと考えられる。 白馬岳大雪渓から右にのびる白馬沢 イワギキョウ(キキョウ科) 岩桔梗で桔梗は漢名から。次のチシ…

白馬岳の花々 (1)    2012.8.13-16

白馬岳の花(1) シロウマと名が付く植物は多く、Wikipediaによると20種(固有種は6種)ある。 それは、古くから登られ、調査されたからだろう。しかし、それは山自体に植物を育む条件があったからこそである。一部の稜線部分を除けば、植物を寄せ付けない様…

櫛形山・源氏山の花々  2015.6.13-14

櫛形山・源氏山の花 櫛形山は、特に険しい所も無く、気軽に登れる山である。しかし、どこに山頂があるかわからないぐらい、際立ったピークが無く、展望も無いので登山の対象としてはあまり魅力がない。しかし、図鑑などで撮影地、櫛形山とよく書かれていたこ…

浅間山の花々(2)    2019.8.6    

浅間山の花(2) 前掛山頂上付近からの湯の平(手前)と黒斑山(中央) 江戸時代の噴火では、北側に溶岩を噴出し鬼押しを形成したが、西側の湯の平は影響が少なかったらしく、緑に覆われている。 手前に見られるのはオンタデ(タデ科) オンタデ(タデ科) 御嶽…

高水三山(奥多摩)の花々(2)   2011.7.6 2014.5.3, 5.26

高水三山・棒ノ折れ山の花(2) 高水三山は植林された針葉樹が多く、野草はあまり多くない。が、棒ノ折れまで足を延ばすと雑木林も多く、野草も増える。また、軍畑駅から登山口までの林道でもいろいろ見られる。 棒ノ折れ山山頂付近 植林内は見るとこ無し …

高水三山(奥多摩)の花々(1)   2011.7.6 2014.5.3, 5.26

高水三山・棒ノ折れの花(1) 高水三山は青梅線沿線にある高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)のことである。標高も高くなく、道も険しくないので山の入門コースとして親しまれている。花に関しては特に多いわけではないが、春にはスミレなどが見ら…

槍ヶ岳の花々(3)  2015.7.31-8.3

槍ヶ岳の花(3) 南岳から夜明けの穂高連峰 キレットを超えれば穂高連峰だが、稜線上は険しい岩稜が続く。高山植物も所々の岩場の隙間に生育するが、その数も、種類も少ない。 ハクサンフウロ(フウロソウ科) 高山草原にはよく見られる白山風露だが、風露の意…

槍ヶ岳の花々(2)    2015.7.31-8.3

槍ヶ岳の花(2) 南岳付近からの槍ヶ岳 南岳から槍ヶ岳までの稜線は、ほとんど岩石地帯で、その中に丈の低い植物が生育している。下の写真ではイネ科やカヤツリグサ科のスゲ属やハイマツなどが見られる。 オオレイジンソウ(キンポウゲ科) 大伶人草で、舞楽の…

槍ヶ岳の花々(1)    2015.7.31-8.3

槍ヶ岳の花(1) 槍ヶ岳といえばあの尖ったピークを思い起こせるが、槍ヶ岳の花と言ったらどうだろうか。そう、あの尖った岩山には植物が取り付く場所がない。槍沢上部から稜線までも岩石地帯で植物にとっては不適切な領域である。なので、ここでは槍ヶ岳に…

三頭山(奥多摩)の花々(2)   2009.4.10 2019.5.11

三頭山の花(2) 三頭大滝 都民の森入口より20分。落差35mの滝。 ヤドリギ(ビャクダン科) 宿り木で、他の木に寄生しているから。登山道にヤドリギの花が落ちていた。見上げてみたが、茂った葉に隠れて分からなかった。なので、他の山で撮ったものをあげた。…

三頭山(奥多摩)の花々(1)  2009.4.10    2019.5.11

三頭山の花(1) 三頭山は名前の通り、3つの山頂からなる山で、最高峰は中央峰の1531m、西峰、東峰はわずかに低い。中腹に都民の森があり、ここまでバスが通っているので、比較的簡単に登れる。ここにはビジターセンターなどもあり、色々な展示物もあって時間…

木曽駒が岳の花々(3) 2010.7.31~8.3

木曽駒が岳の花(3) 将棋頭方面からの木曽駒が岳 ハハコヨモギ(キク科) 全体に灰白色の絹毛を密生している。北岳にも生育。 ヒメクワガタ(オオバコ科) 旧分類はゴマノハグサ科。小さな花なので見落とすことが多い。 オオヒョウタンボク(スイカズラ科…

木曽駒が岳の花々(2)    2010.7.31~8.3

木曽駒が岳の花(2) 千畳敷カールから見上げた宝剣岳 中央アルプスには6つのカール地形があるといわれるが、その中で最大なのがこの千畳敷カールだ。カールとは氷河が削ったお椀の内側のような地形で、底に当たる部分は平らで植物も多い。ここまでロープウ…

木曽駒が岳の花々(1)    2010.7.31~8.3

木曽駒ヶ岳の花(1) 駒ケ岳という名が付く山は、結構多い。百名山の中にも、会津駒ケ岳、越後駒ケ岳、甲斐駒ケ岳などがあるが、中央アルプスの最高峰も駒ケ岳である。そこでこれも前例と同じように木曽駒が岳という。 山容も大きく、千畳敷以下数個のカー…

白山の花々(4)      2007.8.6~8

白山の花(4) 御前峰より大汝山を望む ミヤマガラシ(アブラナ科) 湿地に生える。ヤマガラシということもある。 ミヤマカラマツ(キンポウゲ科) 紫色のものは萼片で、まだツボミである。花が咲くと萼片はすぐ落ち、白い雄しべがまりのように広がる。花弁…

白山の花々(3) 2007.8.6~8

白山の花(3) 山頂付近から南面の室堂を望む ハイマツ(マツ科) 高山に生育するハイマツは名のように上に伸びず、地に這って成長していく。それは、強い風や深い雪に適応した形態といえる。その、生育地域の南限は、南アルプスの光岳だが、西限はこの白山…

白山の花々(2)     2007.8.6~8

白山の花(2) 御前峰からの大汝峰と翠ヶ池 クロマメノキ(ツツジ科) ブルーベリーの仲間で実はおいしい。 クロユリ(ユリ科) 北海道の平地に、花が大きいものがあるので、ミヤマクロユリとしているものもある。 クロユリの群落 コイチヨウラン(ラン科)…

白山の花々(1)    2007.6~8.

白山の花(1) 白山は2702mのスケールの大きな火山であり、昔から信仰登山の対象とされ、地名にもそれをうかがわせる名前が沢山ある。登山に関しては、特に険しいルートが有るわけでもなく誰にでも登れる山である。 ハクサン〇〇とつく植物も多くあり、日本…

至仏山の花々(2)   2009.7.22

至仏山の花(2) 蛇紋岩の登山道は滑りやすい。特に雨が降るとさらに滑りやすい状態になる。 タカネバラ(バラ科) ハイマツの中に咲いていた。 チングルマ(バラ科) 小さいがこれでも木本である。稚児車で5枚の花弁が輪形になっているからとか、果実が子…

至仏山の花々(1)  2009.7.22

至仏山の花 (1) 至仏山は尾瀬ケ原の西に位置する2228mの穏やかな山容をしている山である。岩質は蛇紋岩からなり、他の蛇紋岩質の山(早池峰、谷川、白馬岳、など)と同じく希少な植物が見られる。代表的なものとしてシブツアサツキ、ジョウシュウアズマギク…

樽前山の花々 2013.6.28

樽前山の花 樽前山は支笏湖の南に位置する活火山で、中央にある溶岩ドームは噴気活動し、外輪山の内部は立ち入り禁止である。有毒ガスも噴出し植物にとっても厳しい環境である。そんな環境に耐えられる少数の種類の植物が生育している。 苔の洞門 樽前山の噴…

夕張岳の花々3  2013.6.24

夕張岳の花(3) 吹き通し 頂上付近の砂礫地で固有種のユウバリソウが一面に マイズルソウ(キジカクシ科) 鶴の舞を思わせる葉脈の形から。旧分類はユリ科。 ミズバショウ(サトイモ科) 黄色い棒状のものが花の集まり。白いのは総苞で仏炎苞という。 エゾ…

夕張岳の花々2  2013.6.24

夕張岳の花(2) 山頂からの釣鐘岩 右手前の白い花はウラジロナナカマド。 コミヤマカタバミ(カタバミ科) 葉の片方がへこんでいるのを食べられた跡と見立て片喰。 コメバツガザクラ(ツツジ科) 3枚の葉が輪生状につくのが特徴。 コンロンソウ(アブラナ…

夕張岳の花々1  2013.6.24

夕張岳の花(1) 白馬岳、至仏山等と同じ蛇紋岩質で、植物にとっては厳しい土壌であるため特異な種が生育している。すぐ北にある芦別岳とも違い、固有種も多い。ユウパリコザクラ、ユウバリソウなどユウバリとつく固有種がある。 展望台からの山頂 ウコンウ…