白馬岳の花(3)
大出原のお花畑。オレンジ色の花はクルマユリ。
ツガザクラ(ツツジ科)
葉が栂に似ていて、花が桜のようだから。周りのピンク色の花はハクサンコザクラ。
アオノツガザクラ(ツツジ科)
黄緑色の花を青いと表現したから。
オオコメツツジ(ツツジ科)
小さい花を米に例えたコメツツジがあるが、しかし、もう少し大きいのでオオを付けた。ドッチヤネン!
ミヤマホツツジ(ツツジ科)
深山穂躑躅で花軸が上に伸びて穂になっているから。雌しべの先(柱頭)が180度反曲する。
イワツメクサ(ナデシコ科)
岩爪草で葉が細く尖ったのを、鳥の爪に例えた。花弁が10枚に見えるが、5枚の花弁がそれぞれ2裂しているので10枚に見える。
タカネツメクサ(ナデシコ科)
こちらは5枚。
ホソバツメクサ(ナデシコ科)
細葉爪草で葉が非常に細い。
シコタンハコベ(ナデシコ科)
色丹繁縷で千島列島の色丹島にあるところから。これも5枚の花弁が10枚に見える。
センジュガンピ(ナデシコ科)
千手岩菲で日光中禅寺湖畔の千手ヶ浜で発見されたから。ガンピは中国に自生するナデシコ科の花。
ウメバチソウ(ニシキギ科)
梅鉢草で花の形が梅鉢の紋に似ているから。旧分類はユキノシタ科。
オオバミゾホウズキ(ゴマノハグサ科)
大葉溝酸漿で水が流れるような溝に生え、咲き終わるとホオズキのようになるから。中央部にそれが見える。
エゾシオガマ(ハマウツボ科)
花が茎に対して横向きに咲く。蝦夷とつくように中部以北、北海道に分布。
タカネシオガマ(ハマウツボ科)
高嶺塩釜で、浜で美しいのは、塩を作る釜から、葉まで美しいとシャレた名だという。ヨツバシオガマのように花冠がくちばし状に尖らない。左側はミヤマウイキョウ。
ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)
深山小米草で、小さな花を小米に例えたもの。コゴメグサも色々あるが、北アルプスは
茎に腺毛が無いこの種である。
カライトソウ(バラ科)
唐糸草で、中国から渡来した絹糸のように美しいから。花は先端部から咲き、雄しべが糸のように長く伸びている。
ノウゴウイチゴ(バラ科)
能郷苺で、初めて発見された場所が岐阜県の能郷という所。花弁は普通は7枚だが、写真には8枚ついている。
ミヤマキンバイ(バラ科)
深山金梅で、金色の梅の意味。