yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

北アルプス

白馬岳の花々(4)    2012.8.13-16

白馬岳の花(4) 白馬岳の稜線は左右非対称である。冬季の季節風は西から東(画面左から右)に吹くため、東側に雪庇をつくる。その結果、東側は大きく崩れ崖をつくる。植物もこの厳しい季節風を避けられる東側の斜面にお花畑をつくっている。 白馬鑓温泉 標高2…

白馬岳の花々(3)  2012.8.13-16

白馬岳の花(3) 大出原のお花畑。オレンジ色の花はクルマユリ。 ツガザクラ(ツツジ科) 葉が栂に似ていて、花が桜のようだから。周りのピンク色の花はハクサンコザクラ。 アオノツガザクラ(ツツジ科) 黄緑色の花を青いと表現したから。 オオコメツツジ…

白馬岳の花々(2)  2012.8.13-16

白馬岳の花(2) 白馬岳には長大な白馬大雪渓がある。夏にも冷たい環境をつくり、豊富な水分を保つ環境は植物の生態にも大いに影響を及ぼすものと考えられる。 白馬岳大雪渓から右にのびる白馬沢 イワギキョウ(キキョウ科) 岩桔梗で桔梗は漢名から。次のチシ…

白馬岳の花々 (1)    2012.8.13-16

白馬岳の花(1) シロウマと名が付く植物は多く、Wikipediaによると20種(固有種は6種)ある。 それは、古くから登られ、調査されたからだろう。しかし、それは山自体に植物を育む条件があったからこそである。一部の稜線部分を除けば、植物を寄せ付けない様…

剣岳・大日岳の花々(3)  2010.8.17-20 

剣岳・大日岳の花(3) 剣御前からの奥大日岳 カライトソウ(バラ科) 唐糸草で、唐糸は中国から渡来した絹糸のこと。長いピンク色の花糸(雄しべ)をそれに例えた。花弁は無く、花は先端から咲く。 シモツケソウ(バラ科) 下野(しもつけ)、今の栃木県で…

剣岳・大日岳の花々(2)  2010.8.17-20

剣岳・大日岳の花(2) 別山乗越からの剣岳 多くの登山者は正面の別山尾根ルートで登る。左手前は剣御前、右下は剣沢 オオレイジンソウ(キンポウゲ科) 大伶人草で、舞楽の時に伶人の使う冠に似ているところから。トリカブトの仲間。 ミヤマキンポウゲ(キン…

剣岳・大日岳の花々(1)   2010.8.16-19

剣岳・大日岳の花(1) 剣岳は日本有数の岩の殿堂である。そこに咲く花といっても数も種類も少ない。表題として剣の名を挙げたが、剣に登った時に見られたということで、コースは馬場島→早月小屋(泊)→剣岳→剣沢(泊)→大日岳(泊)→大日平→称名滝までの3…

槍ヶ岳の花々(1)    2015.7.31-8.3

槍ヶ岳の花(1) 槍ヶ岳といえばあの尖ったピークを思い起こせるが、槍ヶ岳の花と言ったらどうだろうか。そう、あの尖った岩山には植物が取り付く場所がない。槍沢上部から稜線までも岩石地帯で植物にとっては不適切な領域である。なので、ここでは槍ヶ岳に…

燕岳・餓鬼岳の花々(4)     2009.8.11-14

燕岳・餓鬼岳の花(4) 燕岳からの表銀・夜明け 北アルプスの燕岳から槍ヶ岳に続く縦走路は、表銀座と呼ばれるの人気のコースである。 ハナニガナ(キク科) ニガナより花弁のような花(舌状花)が多く、華やかなことから。 ヒメクワガタ(オオバコ科) 旧…