yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

2021-01-01から1年間の記事一覧

高尾山のスミレ 2  2014.4.24他

高尾山のスミレ2 スミレ スミレの前に何も付かないスミレ。いわゆるスミレ色もここから。スミレの名は墨入れからきたといわれるが、墨入れは大工が使う道具。 スミレ シハイスミレ×スミレ? スミレにしては葉も厚ぼったく裏側が茶褐色をしているので悩んだ…

高尾山のスミレ 1  2014.4.24他

高尾山のスミレ1 スミレの形は独特なので、かなり多くの人は認識しているようだが、さて、何スミレかとなると今度は多くの人がわからないままでパスしてしまう。私もそうであった。しかし、だんだん興味がわくと色、形、生育場所などの違いで、おおよそわか…

赤城山(鈴が岳)の花々3 2021.7.27

赤城山の花 鈴が岳は2でも述べたように、樹林帯の中での道なので、お花畑のようなものは無い。大沼湖畔まで下りて来ると、開けた場所もあり、花の種類も少し多くなる。ここであげた花は、湖畔で見たものが多くなった。 オオヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科…

赤城山(鈴が岳)の花々2 2021.7.27

赤城山(鈴が岳)の花 赤城山は、標高1,828mの黒檜山(くろびやま)を主峰に、駒ケ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、長七郎山からなるカルデラ湖を含む複成火山である。大沼湖畔まで車で入れるので、どの山に登るにも比較的簡単である。 鈴が岳の登山道は…

子持山の花々 2 2021.7.26

子持山の花 2 獅子岩からの山頂(奥) 子持山 ウマノミツバ(セリ科) 馬の三葉で、食用になるミツバに似ているが、食用にはならず、馬に食べさせる程度ということから。三つ葉というが、3裂して両側の裂片は更に2裂するので、5裂の形になる。 ウマノミ…

子持山の花々 1 2021.7.26

子持山の花 1 子持山は渋川市の北に位置する1296mの山で、火山であったが、活動をやめてから長い年月が経っているので、その名残である岩脈や岩塊が何箇所か見ることができる。下の写真は獅子岩と呼ばれる高さ葯100mの岩峰で火山の火道にあったマグマが固ま…

南天山の花々  2021.8.27

南天山の花 南天山は埼玉県の西部にある1483mの山である。特に特徴のある山ではなく、中津川の上流部にあり、アプローチは長いので、訪れる人も少ないと思われる。沢沿いの樹林帯を登るので、特に花が多いというわけではなかったが、分布域が限定的なタカネ…

榛名天狗山の花々  2021.10.10

榛名天狗山の花 榛名山という山があるのではなく、カルデラ湖である榛名湖を中心とした山群で、更にいくつかの側火山から成り立っている。天狗山は西峰(1179m)と東峰からなり、榛名湖の南方にあり、麓には榛名神社がある。天狗山も榛名山初期の火山活動の際…

御荷鉾山の花々3 2021.9.12

御荷鉾山の花3 前述したように登山道は樹林帯の中で、花も少ない。ここであげたものはほとんど林道で撮ったものである。一度樹林帯を切り開くと地面に届く日射量が多くなる。そこに動物や風に乗って運ばれた種子が育つと様々な花が咲く。山で林道に出会うと…

御荷鉾山の花々2 2021.9.12

御荷鉾山の花2 登山道は樹林帯の中なので、あまり花は無い。ここにあげたものはほとんど林道沿いで見られた物である。 ミヤマコンギク(キク科) 深山に生える紺菊のこと。箱根を中心に生えるのでハコネギクの名もある。 ミヤマコンギク ヤブタバコ(キク科…

御荷鉾山の花々 1  2021.9.12

御荷鉾山の花 1 御荷鉾山は群馬県の南部にあり、西と東に2つの山頂を持つ(それぞれ1280m,1184m)山である。交通が不便な所にあり、かっては麓で宿泊をして、登らなければならなかったが、今はスーパー林道が山頂近くまでできており、山頂まで1時間で行け…

高尾山の花々3‥‥ 秋  2021.9.27

高尾山の花3 高尾山にはタカオスミレのようにタカオと付く植物が何種類かあり、また高尾山で初めて発見されたものが65種もあるといわれる。それは先に述べたように、暖温帯の常緑広葉樹林と冷温帯の落葉広葉樹林の境にあり多様な植物が生育しているからであ…

高尾山の花々2‥‥秋 2021.9.27

高尾山の花2 高尾山には6つの自然研究路があり、どのコースを歩いても安全に整備されている。が、それだけではなく、今回のブログは日影沢からのコースで撮ったもの。いずれにしても急な所や危険なところはないので、子連れなどでも楽しめる。 シラヤマギク…

高尾山の花々1‥秋  2021.9.27

高尾山の花1 高尾山は世界で一番登山者が多い山といわれる。都心から1時間で来られる近さがあり、かつ険しい所も無く、誰でも簡単に歩けるところがその要因と思われる。しかし、そんな条件だけでなく、高尾山には特別な面も持っている。それは、冷温帯系の植…

牛奥雁が腹摺山・小金沢山の花々 2016.5.15

牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山・黒岳の花 大菩薩連山を南にたどると小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳と続く。ほとんどが樹林帯で、お花畑なども見られず、花を楽しむ山行とはならない。ここで紹介する花も11種に過ぎず、寂しい限りだが、2000m級の山々な…

筑波山の花々 2 2021.5.9

筑波山の花 2 筑波山は2つの峰を持ち、東峰にはイザナミの命、西峰にはイザナギの命が祀られている。標高は877mと 871mと千メートルに満たないが、平野部から立ち上がっており、標高差はかなりある。また、頂上からの展望もさえぎる物も無く、平野部が広く…

筑波山の花々1  2021.5.9

筑波山の花 1 筑波山は千メートルにも満たない山であるが、百名山に選ばれている。その理由として深田久弥は、歴史的価値があると言っている。古くは奈良時代の「常陸風土記」にも記され、万葉集にも読まれている。このブログの荒島岳でも書いたが、百名山は…

守門岳の花々  2014.6.8

守門岳の花 守門岳は長岡市の東方に位置し、最高峰の1537mの袴岳、大岳、青雲岳などからなる。雪が多い地域にあり残雪期の大雪庇は有名である。花は雪解けと共にいろいろ見られ、もう一月も経つとヒメサユリが見られる。 中央右が袴岳 守門岳 オオイワカガミ…

甲州高尾山の花々 2012.4.16

甲州高尾山の花 甲州高尾山は勝沼ぶどう郷駅の東に位置する1106mの山である。東京の高尾山は超有名で、登山者も多いが、こちらは知名度も低く登山者も少ない。実際、私が行ったときは他の登山者には会わなかった。国土地理院の5万分の1地図にも、甲州高尾…

大滝根山の花々 2   2021.6.7

大滝根山の花2 山頂は盛り上がった形ではなく、平らな平原状になっており、三角点もその中にある。さらに、自衛隊のレーダー基地があり、回りを金網フェンスで囲われており、許可なしには入れない。入っても整地されているため、目ぼしい花は見られなかった…

大滝根山の花々 1   2021.6.7

大滝根山の花1 大滝根山は福島県の中部太平洋側にある1192mの山である。その南山麓には日本有数の鍾乳洞、あぶくま洞や冒険体験満点の入水鍾乳洞がある。という事はこの山も石灰岩で成り立つ特異な山である。山自体は特に急峻なところも無く、山頂一帯は自衛…

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花々  2  2016.7.17

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花 2 ハマイバ丸から滝子山、三つ峠方面 富士山の手前が三つ峠山 ハマイバ丸から ウマノアシガタ(キンポウゲ科) 馬の脚形で、葉の形が馬のヒズメに似ていることから。しかし、3裂や5裂していてヒズメには見えない。牧野植物図鑑に…

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花々 1  2016.7.17

大蔵高丸・大谷ヶ丸の花1 大菩薩連山を南にたどるとこの大蔵高丸と大谷ヶ丸に達する。大菩薩からの縦走は1日では厳しい(と思う)が、この下の湯ノ沢峠で宿泊すれば滝子山まで続く。特に目立った山ではないが起伏も大きくなく、手軽な縦走が楽しめる山並み…

加波山の花々  2016.9.11

加波山の花 加波山は筑波山の北にある709mの山で、古くから山岳信仰の霊場になっている。山頂には日本武尊が東征の際に創建されたといわれる加波山神社があり、明治時代にあった加波山事件の舞台にもなった。 頂上近くまで車道があり、登山の対象には魅力に…

帯那山の花々 2017.4.15 

帯那山の花 帯那山(おびなさん)という名を聞いたことがありますか。多分、9割以上の人は知らないのではないかと思う。特に目立ったものも無い、甲府の北方にある1422mの山である。花も特に多いわけでもなく、山というより里の花の方が主となってしまった。…

権現山(奥多摩)の花々  2017.5.14

権現山の花 権現山の名を聞いた時、東京周辺の人は山梨県の、又は神奈川県のそれを思い浮かべるのではないか。しかし、ネットで検索すると、全国にすくなくとも92はある。大部分は500m内外で、住んでいる地域のどこかにあり、登山の対象ではなく信仰や身近な…

熊鷹山・根本山の花々  2019.5.17

熊鷹山・根本山の花 熊鷹山・根本山と聞いてすぐに思いつく人は少ないのではないか。標高も高くなく( それぞれ1169m,1199m )形の良い山でもなく、目立った所は無い。わたしも山に詳しい友人に誘われるまで知らなかった。場所も群馬県と栃木県の県境にあり、…

赤久縄山の花々  2017.4.30

赤久縄山の花 赤久縄山は群馬県の南西部にある1523mの山である。以前は交通の便が悪く、麓に泊まらなくては行けないぐらい遠かったが、御荷鉾スーパー林道が1983年(昭和58年)に開通してからアプローチも短くなり、頂上だけなら、20分ぐらいで行けるようにな…

城峰山の花々  2020.3.26

城峰山の花 城峰山は秩父地方にある1038mの山である。山頂近くまで車道があり、展望だけなら20分ぐらいで山頂に行ける。頂上には更に展望台があり、360度の景色を楽しむことができる。樹林帯の中を歩くコースなので花は残念ながら多くはなかった。ここの写真…

恵那山の花々 2007.8.17

恵那山の花 標高2190.3m の山であるが、どこに山頂があるのか分からない様な平らな山頂部で、最高点は2191mである。以前は日帰りでは厳しい山であったが、2001年に開かれた広河原コースは最短時間の往復7時間で可能になった。私もこのコースを利用したが、ほ…