恵那山の花々 2007.8.17
恵那山の花
標高2190.3m の山であるが、どこに山頂があるのか分からない様な平らな山頂部で、最高点は2191mである。以前は日帰りでは厳しい山であったが、2001年に開かれた広河原コースは最短時間の往復7時間で可能になった。私もこのコースを利用したが、ほとんど樹林帯で、花を見るコースとしては満足できない山行であった。
タマアジサイ(アジサイ科)
玉あじさいで、写真のように花が開く前の蕾のかたまりが玉になっているから。旧分類はユキノシタ科。
ヤマアジサイ(アジサイ科)
山あじさいで、山にあるアジサイから。アジは集まるという意味で、サイは真(さ)藍
が約されたもので、青い花がかたまって咲く様子から。
ヤマホタルブクロ(キキョウ科)
山蛍袋で、花の中に蛍を入れて遊ぶことから。ホタルブクロは萼の上に反曲するふちがあることで見分ける。
ヒヨドリバナ(キク科)
イケマ(キョウチクトウ科)
イケマはアイヌ語で巨大なる根という意味。馬の薬になるので生馬という説もあるが、根に毒があると言われ、間違いだという。写真の花は良い見本ではなく、もっとぼんぼりのように沢山花を付ける。
クサボタン(キンポウゲ科)
葉が牡丹の様で、草の様だから。しかし、本当は木本で、草ではない。学名はクレマチス。
コボタンズル(キンポウゲ科)
小牡丹蔓で、葉が牡丹の様で蔓状に生育するから。正面の葉は3方向にそれぞれ3枚の葉をつけて9枚のようだが、これで1枚の葉である。このような形を2回3出複葉というが、小が付かないボタンズルは葉が写真のように3つずつに分かれなく、3枚の葉の様に分かれる。
バイケイソウ(シュロソウ科)
梅蕙草で、花が梅のようで、蕙草は漢名の蕙蘭の葉に似ていることから。有毒植物である。旧分類はユリ科。
セリバシオガマ(ハマウツボ科)
芹葉塩釜で、葉がセリの葉に似ているシオガマ。シオガマは海水を煮つめて、塩を造る釜だが、浜(葉ま)で美しいからとの付いたとか、いわれるが、…。旧分類はゴマノハグサ科。
オオイタドリ(タデ科)
大疼取で、痛み取りからとの説がある。イタドリより葉も丈も大きく、2m以上も大きくなる。
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
吊船草で、船がぶら下がっているような形から。
キツリフネ(ツリフネソウ科)
黄吊船で、色と形から。前種のツリフネソウより標高が高い所で見られる。
ヤマホロシ(ナス科)
山ホロシで、ホロシの意味は不明だが、一説には山を滅ぼすくらい繁殖するからというものがある。
ゲンノショウコ(フウロソウ科)
腹下りの薬草として使われており、葉を乾燥させて煎じると、良く効くので、現の証拠。