笠取山の花
笠取山は埼玉県と山梨県の県境にある、1953mの山である。昔は日帰りは難しかったが、今はかなり奥まで車で入れ、また、コース上にも険しい場所も無く初心者でも楽に登れる。作業平からのコースは沢沿いの、傾斜も少ない歩きやすい道である。が、最後に下の写真の様に急坂が待っているが、ここを乗り切れば素晴らしい展望が待っている。
クルマムグラ(アカネ科)
葉が車状に付くことから。オククルマムグラにも見えるが、茎に棘が見当たらないので、クルマムグラにした。ムグラ(葎)は雑草の総称。
ミヤマムグラ(アカネ科)
大小2枚の葉が対生に付く。
ミヤマタニタデ(深山谷蓼)(アカバナ科)
前項に似た名前だが、タデ科ではないのに蓼に似ているから。花の大きさは2~3mm。
イワガラミ(岩絡)(アジサイ科)
気根で岩に絡みつくことから。普通は見上げる位置だが、橋に絡みついたのを上から見られた。装飾花が萼片1枚からなる。ツルアジサイは3~4枚。旧分類はユキノシタ科。
ノリウツギ(糊空木)(アジサイ科)
幹の皮から製紙用のノリを作り、ウツギに似た姿から。旧分類はユキノシタ科。
キンレイカ(金鈴花)
ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)だと思っていたが、よく見ると花の下方に目立つ突起(距という)があった。ハクサンオミナエシの距はごく短く、北陸、東北に分布するという。ということは、関東地方で見られるのはみなこれといっていいのかも知れない。
ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
こどもが蛍を入れて遊んだ説が有力。ホタルブクロは5枚の萼片の間が反曲する。
ニガナ(苦菜)
葉が苦いから。今回は試してみました。苦くない!ガッテン行かない!
シロバナニガナ(白花苦菜)
苦菜の白バージョン
ノアザミ(野薊)
春から夏にかけてはこの種。秋はノハラアザミ。
花の下を取り囲んだ鱗のような総苞片が反り返らず粘り気がある特徴。
マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
大きな葉が蕗に似ている。もうすぐ黄色い大きな花を咲かす。
キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)
苧環は糸を丸く巻いたもの。
ヤマオダマキ(山苧環)
本来はもっと褐紫色が濃いがこの株はかなり薄く、前のキバナノヤマオダマキとの中間ぐらい。花弁の後ろが長くなり、先が巻いているのを距といい、蜜を貯める。
ミヤマカラマツ(深山唐松)
白い雄しべが唐松の葉のようだから。花弁や萼片はすぐ落ちてしまう。
クリンソウ・果実(九輪草)
九輪とは塔の上に立つ飾り。輪生する花がいく段にもなるから
バイケイソウ(梅蕙草)
梅のような花を付けるので。蕙草は葉が蕙蘭(漢名)に似ていることから。