子持山の花 1
子持山は渋川市の北に位置する1296mの山で、火山であったが、活動をやめてから長い年月が経っているので、その名残である岩脈や岩塊が何箇所か見ることができる。下の写真は獅子岩と呼ばれる高さ葯100mの岩峰で火山の火道にあったマグマが固まったものという。登山道も樹林帯の中で、花は特別多いわけではなかったが、獅子岩の左側岸壁に小さな白い斑点が見えるだろうか。これはヤマユリで、岸壁に張り付いていた。
タニタデ(アカバナ科)
谷に生えるタデの様だから。しかし、分類上はタデ科ではなく、アカバナ科。
タマアジサイ(アジサイ科)
珠アジサイで、蕾が珠になっているからで、左側が蕾。アジサイの周辺部の白い花は装飾花といって萼片が花弁のように変化したもの。花弁、雌しべ、雄しべは無く、昆虫を呼ぶための花。旧分類はユキノシタ科。
ヤマアジサイ(アジサイ科)
山に生えるアジサイだから。「あじ」は「あつ」で集まること。さいは真「さ」の藍の約されたもので、青い花が集まって咲く様子から名付けられたものという。
イワタバコ(イワタバコ科)
岩煙草で、葉がタバコの葉に似ているから。
ハクサンオミナエシ(オミナエシ科)
白山女郎花で、オトコエシより小さくてかわいいから、オミナエシ。エシの意味は不明。
ヤマホタルブクロ(キキョウ科)
山蛍袋で、花の中に蛍を入れて遊んだことによる。
ヒヨドリバナ(キク科)
ヒヨドリが鳴くころに咲くと言われたことから。
モミジガサ(キク科)
葉がもみじ形で、傘状であるから。その周りに見える葉は、ウワバミソウ。
ノギラン(キンコウカ科)
芒蘭で、芒はイネ科などに見られる細長い突起。飛び出している雄しべや、花弁がノギのようだから。
レンゲショウマ(キンポウゲ科)
蓮華升麻で、花が蓮華の様で全体がサラシナショウマの姿だから。まだ蕾だった。
オカトラノオ(サクラソウ科)
岡虎の尾で、岡に生える虎の尻尾のような形から。花穂が真っ直ぐ伸びず、折れ曲がってしまう。
ヤマトウバナ(シソ科)
山塔花で、先端に付く花序(花の付き方)が塔のようになるから。
ミヤマタニソバ(タデ科)
深山谷ソバで、谷に生えるソバに似た草だから。