茅ヶが岳の花2
茅ヶ岳山頂からの金ヶ岳(1764m)
ヒトリシズカ(センリョウ科)
一本だったら一人静だが、こんなに密集していたら群れ静だね。白いのは雄しべで萼片、花弁は無く、雄しべの元に雌しべ、子房がある。
ミツバツツジ(ツツジ科)
葉がまだ出てないが、出ると3枚の葉を付けるので三つ葉ツツジ。雄しべが5本だが、よく似たトウゴクミツバツツジは10本。
ナツトウダイ(トウダイグサ科)
夏に生えるトウダイグサなので夏燈台。燈台は昔のあかりに使った燈架のこと。
ハシリドコロ(ナス科)
地下茎がオニドコロに似て、猛毒があり、食べると走り回って、苦しむことから。その地下茎をロートコンといい、鎮痛薬や眼薬にする。ロート製薬の名はこれに由来する。
ミヤマハコベ(ナデシコ科)
深山繁縷で、繁縷(はこべ)は、はこべらの事と言われるが由来は,はっきりしない。一説にはびこるからという。花弁は10枚に見えるが、1枚が2裂しているので実際は5枚。
ヒゲネワチガイソウ(ナデシコ科)
髭根輪違草で、根が髭状になっている輪違草。昔、名がわからない物を2つの輪を少しずらした輪違印をつけた鉢に植えて置いたところから、それが輪違草となってしまったという。ワチガイソウより葉が細く、花弁も5~7枚。
ワダソウ(ナデシコ科)
和田草で、長野県和田峠に多く生えることから。花弁の先が少し凹む。
キジムシロ(バラ科)
地面に広がったところを、キジの座るむしろになぞらえた。
クサボケ(バラ科)
草木瓜で、ボケに似て小型の低木なのでクサと名付けられた。
モミジイチゴ(バラ科)
紅葉苺で葉がカエデ(もみじ)の葉に似ているから。花は下向きに咲き、黄色い果実はおいしい。
ヤマザクラ(バラ科)
ソメイヨシノとは違い花と葉を同時に付ける。
カラマツ(マツ科)
唐松で、葉の状態が絵に描く唐松風であるからという。また、松の中で唯一落葉するので、落葉松とも書く。写真の中で茶色の塊が点々と付いているのが、雄花の集まりで、雌花は房のような葉の中に付くが、この写真では見当たらない。
イカリソウ(メギ科)
錨草で、船の錨に似ていることから。四方に細長く突き出しているのは、花弁の一部が伸びたもので距といい、蜜をためる。
コガネネコノメソウ(ユキノシタ科)
黄金色の花を付けるネコノメソウ。猫の目草は果実の裂け目が、猫の昼間の目のように、細長くなることから。
フデリンドウ(リンドウ科)
筆竜胆で、茎頂に付く花の状態が筆の穂先を思わせることから。竜胆は漢名。