樽前山の花々 2013.6.28
樽前山の花
樽前山は支笏湖の南に位置する活火山で、中央にある溶岩ドームは噴気活動し、外輪山の内部は立ち入り禁止である。有毒ガスも噴出し植物にとっても厳しい環境である。そんな環境に耐えられる少数の種類の植物が生育している。
苔の洞門
樽前山の噴出物が侵食されて出来た回廊状の沢で現在は立ち入り禁止になっている。
イソツツジ(ツツジ科)
えぞつつじが誤って伝えられたと言われる。
イワヒゲ(ツツジ科)
岩髭で岩の隙間に根を下ろす木本。
イワブクロ(ゴマノハグサ科)
樽前山に多いところからタルマエソウともいう。
ツルアジサイ(アジサイ科)
白く見えるのは装飾花といい、萼片だけで雄しべも雌しべもない。別名ゴトウズル、ツルデマリ。旧分類はスイカズラ科
マイズルソウ(キジカクシ科)
旧分類はユリ科。葉脈の形がが鶴の舞う羽根のよう。
マタタビ(マタタビ科)
雄花は普通3個かたまって付き、雌花は1個単独で付く。名の由来は果実のアイヌ語マタタムブからだとか、果実を食べると元気が出てまた旅をするなどある。
マルバシモツケ(バラ科)
下野(しもつけ)の国、現在の栃木県で発見されたシモツケと同じ仲間で葉が丸いということ。
ミネヤナギ(ヤナギ科)
高さ1~2mぐらいになるが、山頂などでは地面に伏している。ヤナギ科はすべて雌雄異株である。ミヤマヤナギともいう。
ヤマブドウ(ブドウ科)
栽培品の果物よりは酸っぱいが、山の中で食べると爽やかで美味い。