yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

奥多摩(三頭山)の花々(3)   2009.4.10 2019.5.11

三頭山の花(2)

三頭大滝

都民の森入口より20分。落差35mの滝。

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 ヤドリギ(ビャクダン科)

宿り木で、他の木に寄生しているから。登山道にヤドリギの花が落ちていた。見上げてみたが、茂った葉に隠れて分からなかった。なので、他の山で撮ったものをあげた。これも偶然倒れた木にあったもので、普通は木の上の方にありこんなに近くで見られることはほとんどない。雌雄異株なので、実をつけていることによりこの写真は雌株。旧分類はヤドリギ科。

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これは雄花。萼が4裂して、その内部に花粉を出す葯がついている。 

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 これは雌花なのか、雄花の萼片が落ちたものか不明。

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 ヒトリシズカ(センリョウ科)

白く細いのは雄しべで花弁は無い。1つの花に3本の雄しべがあり、その根元に子房と雌しべが見える。白い花穂を静御前に例えた。

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ヤマシャクヤクキンポウゲ科

山にある芍薬で、芍薬は漢名。立てば芍薬、座れば牡丹、とうたわれる美しい花の代表だが、本当に自然にある花とは思われないほど気品を感じる。残念ながら自然の中では盗掘されてしまうのか、三頭山では遊歩道の一角に囲いをつけて保護されていた。 

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 サンシュユ(ミズキ科)

茱萸で漢名から。昔、中国や朝鮮から伝えられた薬用植物といわれ、植栽されたものか、自然繁殖したものか不明で、沢筋に咲いていた。春コガネバナとも言われる。

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ハシリドコロ(ナス科)

地下茎がオニドコロに似て、猛毒があり、食べると走り回って苦しむことから。その地下茎をロートコンと呼び、鎮痛薬や眼薬とするがロート製薬の名はここからとったという。

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 ヒュウガミズキ(マンサク科)

日向水木だが、日向(宮崎県)には野生しないらしい。土佐(高知県)にあるトサミズキに連想して名づけたのではないかと推測されている。

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 フッキソウ(ツゲ科)

富貴草で、常緑の葉とこんもり茂る状態から繁殖を祝う意味をもつ。雄花も雌花も花弁は無い。上方に見える4本の雄しべを広げているのは雄花で、下方に見える先端が2つに分かれたものが雌花である。雌しべの先端が2つにわかれた形態を2花柱という。

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フデリンドウ(リンドウ科)

蕾の状態が筆の先端に似ていることから。高さは5~10cmほど。一見、花冠が10裂しているようだが5裂で、小さい裂片を副裂片という。

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 ミツマタジンチョウゲ科)

枝が3つに分かれていることから三又。樹皮の繊維が強く、良質なので製紙の原料に使われている。中国から渡ってきたが、各地で栽培されたり、野生化している。花弁は無く、萼筒(萼片がくっついて筒状になっている)の先が4裂し、内部が黄色で、外部は白い毛におおわれている。中に見えるのは雄しべの先端で4個あるが、さらに短い雄しべが中に4個あり、計8本ある。

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ミヤマキケマン(ケシ科)

深山黄華鬘で華鬘(けまん)は仏殿の装飾具。花がそれに似ていることから。もっと大型のキケマンは海岸近くに生える。

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 ミヤマハコベ(ナデシコ科)

花弁が10枚あるように見えるが、1枚が深く2裂しているので実際は5枚。ハコベ属の学名をステルラリアというが、ラテン語で星(スター)のこと。花が星のまたたきのようだ。

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 モミジイチゴバラ科

葉がもみじの形をしているから。花はぶら下がるように、下を向いて咲く。果実は黄色く熟して美味しい。

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ヤマエンゴサク(ケシ科) 

山延胡索で、延胡索は漢名。花弁は4枚あり、上下の2枚は大きく目立つが内部にある左右の2枚は合着し、小さく目立たない。花弁の一部が後ろに伸びて(距という)蜜を貯める。

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 ヤマザクラバラ科

花と葉を同時につける。ソメイヨシノより花数は少ないが色は濃い。

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 ルイヨウボタン(メギ科)

類葉とは同じような葉ということで、牡丹と同じ様な葉をつけることから。長いのが萼片で、花弁は短く蜜を出す蜜槽になり、両方とも同じ色。f:id:yamahanayama:20200614002146j:plain

 
ワサビ(アブラナ科

ワサビというと栽培されるワサビ田を考えるが、これは本当の自然の状態。ワサビの

意味は不明。

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ワチガイソウ(ナデシコ科)

輪違は五輪のマークのうちの2つを思い浮かべるとよい。昔、名前がわからない物を、この印の付いた鉢に植えて置いたことによる。

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 イヌナズナアブラナ科

イヌは動物の犬ではなく、役立たない物や似ているものに付けた名。ナズナに似ているが食べられないことから。

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 チドリノキ(ムクロジ科)

千鳥の木で翼のある果実を千鳥の飛ぶ姿に見立てたもの。旧分類はカエデ科だが、ちっともカエデ科には見えない。カエデといえば普通は5裂したモミジの葉が一般的だが、何処にも変わり者はいるもの。しかし、実をつけるとあのカエデ特有の羽根のある果実をつける。雌雄異株なので、これは雄株と思われる。

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ブナ(ブナ科)

ブナの種子が発芽して最初の双葉が出てきたところ。親とは全く違う葉だが次の葉からは親と同じになる。この葉のような双葉を出す植物を双子葉植物といい、ユリやイネなど1枚の葉を出す植物を単子葉植物という。

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ナツノハナワラビ(ハナヤスリ科)

夏の花蕨で夏に胞子穂を出すから。シダは花をつけず、種子をつくらないので、このブログにはおかしいが、名前にハナと付くので特別に許した。種子の代わりに胞子で増えるが、この植物は写真の中央に見える胞子穂を延ばして胞子を付ける。

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