yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

夕張岳の花々1  2013.6.24

夕張岳の花(1)

白馬岳、至仏山等と同じ蛇紋岩質で、植物にとっては厳しい土壌であるため特異な種が生育している。すぐ北にある芦別岳とも違い、固有種も多い。ユウパリコザクラ、ユウバリソウなどユウバリとつく固有種がある。

展望台からの山頂

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ウコンウツギ(スイカズラ科)

ウコン色(黄色)の空木。ウコンというショウガ科の植物から採った黄色の色素は薬用やカレーの材料に使われる。空木は材の中が中空になっていることから。

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イワウメ(イワウメ科)

岩梅で岩に咲いた梅のようだから。岩に貼り付いているが、れっきとした木本である。

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ウラジロキンバイ(バラ科

葉の裏に白い毛が多いので白く見える。

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エゾイチゲ(キンポウゲ科

蝦夷一華で、白いのは萼片で、花弁は無い。

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エゾエンゴサク(ケシ科)

蝦夷延胡索で延胡索は漢名。花の後ろに突き出しているのは距(きょ)といい、蜜を貯める。

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エゾタカネスミレ(スミレ科)

タカネスミレの変種で葉は無毛。タカネスミレは葉裏にやや密に毛があるとのこと。

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エゾノハクサンイチゲキンポウゲ科

ハクサンイチゲより花柄が短い。学名はアネモネ

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エゾノリュウキンカキンポウゲ科

ヤチブキという山菜。しかし有毒ともいわれる。ドッチヤネン!。

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エゾミヤマクワガタ(オオバコ科)

別名エゾミヤマトラノオミヤマクワガタは各地に変種があり、少しずつ変化がある。旧分類はゴマノハグサ科

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オオカサモチ(セリ科) 

まだつぼみの状態だが、花を取り囲む線状の葉(総苞片)が沢山あるのが特徴。大きなカサモチという名だが、カサモチは中国伝来のもので植物園などでしか見られない。カサモチの意味も不明。

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オオタチツボスミレ(スミレ科)

日本海側に分布する。大立坪菫で、坪は庭のこと。

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オオバミゾホウズキ(ゴマノハグサ科)

花の後、ガクが伸びてホウズキ状になる。大葉溝ホウズキで、溝のような水気の多い所に生育する。

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オガラバナ(ムクロジ科)  

おがらは麻の茎の皮を剥いたもので、この木の材がそれに似ていることから。別名穂咲カエデは、写真のように花が穂状に付くことからで、カエデの中ではこの種だけ。旧分類はカエデ科。

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キバナシャクナゲツツジ科)

高さ20cmぐらいだが、木本である。地面に這って生育する。

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キバナノコマノツメ(スミレ科)

葉が馬のヒズメ(駒の爪)に似ているから。

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ゴゼンタチバナ(ミズキ科)

白いのは総苞。葉が6枚の輪生状になるものが花を付ける(実際は対生だが間隔が非常に小さいので輪生に見える。御前は白山の最高峰で、果実が橘に似ているから。

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