佐渡島の花(2)
金北山東面
山頂には自衛隊のレーダー基地があったが今は使われていない。
タムシバ(モクレン科)
噛柴(かむしば)の転化で、葉をかむと甘いのでついたとの説がある。
チゴユリ(ユリ科)
稚児百合で小さなユリ。花の直径は2cmぐらい。
ツボスミレ(スミレ科)
葉が厚くて丸いのでミヤマツボスミレとしたものもある。
トウゴクサイシン(ウマノスズクサ科)
以前はウスバサイシンとされていたが、2007年より新種として発表された。花弁は無く、萼筒(萼片が筒状)が3裂して、つまんだような形に見える。
ナガハシスミレ(スミレ科)
日本海側に生育し、距が長い特徴がある。ナガハシは長嘴で長いくちばしのことで、別名テングスミレ。
ナニワズ(ジンチョウゲ科)
黄色いのは萼片で花弁は無い。オニシバリに似ているがオニシバリの萼片は黄緑色。
ニシキゴロモ(シソ科)
錦衣は葉脈が紫色を帯び、美しいところから。別名キンモンソウ。
ニリンソウ(キンポウゲ科)
二輪花をつけるからだが、同時ではなく、少しずれる。白く見えるのは萼片で花弁は無い。普通は5枚だが6枚以上のときもある。山菜として食べられるが、トリカブトもよく似ているので中毒事件が起こることがある。
ミドリニリンソウ(キンポウゲ科)
白い萼片が元の緑色になったもの。丁寧に探すと時々見つかる。
ヒトリシズカ(センリョウ科)
白く見えるのは雄しべで、花弁は無い。
ヒロハテンナンショウ(サトイモ科)
テンナンショウ属は分類が難しい。葉の形からとりあえずヒロハテンナンショウとした。
フキ(キク科)
地中から出たばかりの花茎をフキノトウといい、食用とする。
フッキソウ(ツゲ科)
富貴草。常緑の葉と茂る状態から繁殖を祝う意味がある。
フデリンドウ(リンドウ科)
蕾の時、筆の先に似ているから。
ミヤマキケマン(キンポウゲ科)
深山黄華鬘で、華鬘は仏殿の垂れ下がった装飾具。
ミヤマシキミ(ミカン科)
枝葉の様子がシキミに似て、山中にあるから。なお、シキミはシキミ科。
ミヤマハタザオ(アブラナ科)
茎が真っ直ぐ伸びる形から旗竿。
ルイヨウボタン(メギ科)
類葉とは似たような葉ということ。ボタンの葉に似ているから。
オオミスミソウ(キンポウゲ科)
佐渡のミスミソウは花が大きいのでオオミスミソウという。別名ユキワリソウ。
花弁は無く、萼片の色が様々になる。
色が濃いピンク色
やや薄いピンク色
ややピンク色を帯びるもの
白色のもの
似たものにスハマソウがあるが、スハマソウは3裂した葉の先が尖らない。