暑寒別岳の花(2)
頂上付近のお花畑
コミヤマカタバミ(カタバミ科)
ミヤマカタバミより一回り小さい。小葉(3つに分かれたうちの1つ)の先が凹んでいるが、食べられたと見たてて片喰。
クルマバツクバネソウ(シュロソウ科)
8枚の葉が車状で、そのうえの花が羽根つきに使う羽根のようだから車葉衝羽根草。花は4枚の萼片、細い4本の花弁(垂れている)、8本の雄しべ、黒い子房がついた雌しべからなる。旧分類はユリ科。
ツクバネソウ(シュロソウ科)
こちらは、4枚の萼片(垂れている)、花弁は無く、8本の雄しべ、緑色の子房、雌しべの先端(柱頭)が4つに分かれている。
ザゼンソウ(サトイモ科)
僧が座禅をしている様に似ているから。ダルマソウともいう。赤いのは仏炎苞といい、中に沢山の花がある。ミズバショウの白いのも仏炎苞という。
サワフタギ(ハイノキ科)
沢を塞ぐように生えるところから
サンカヨウ(メギ科)
山荷葉と書き、荷葉は蓮の葉。
シナノキンバイ(キンポウゲ科)
中部以北の山に咲くが、北海道ではこの辺りまでで、大雪以北はチシマノキンバイソウになる。
シラオイハコベ(ナデシコ科)
白老ハコベで胆振白老で採集されたことによる。小さな花で撮りにくい。エゾフスマともいう。
シラネアオイ(キンポウゲ科)
日光の白根山に多くあった(現在はほとんど無い)ことと、タチアオイに似た花から。
タカネヨモギ(キク科)
写真には写っていないが、細かい葉が特徴。ヨモギの意味は不明。
チシマギキョウ(キキョウ科)
よく似たイワギキョウには縁の毛が無い。
チシマヒョウタンボク(スイカズラ科)
2個ずつ咲くので実も2個つながっている。それが瓢箪のよう。
チシマフウロ(フウロソウ科)
北海道の他、本州北部、シベリア東部、北アメリカ北部にも分布しているそうである。
風露の意味は不明。
ツバメオモト(ユリ科)
万年青(オモト)に葉がよく似ているが、ツバメの由来は不明。
ツボスミレ(スミレ科)
平地にも多く見られる。坪は庭のこと。
トウゲブキ(キク科)
峠に生える蕗の意味。本州北部から樺太、南千島にも分布する。よく似たカイタカラコはもう少し小ぶりで、本州中部から東北南部まで。
ツマトリソウ(サクラソウ科)
花弁の縁が薄紅色に縁どられることからだが、そのようなものにはなかなか出会わない。
ノウゴウイチゴ(バラ科)
能郷は岐阜県はの地名。ストローベリーの仲間なので、実はおいしい。
ハクサンチドリ(ラン科)
花が千鳥の飛ぶ形に見えるから。
ハクサンボウフウ(セリ科)
白山防風で、防風は漢名。元の防風は薬用植物。
フギレオオバキスミレ(スミレ科)
斑切大葉黄スミレで葉に細かい切れ込みが入っているから。夕張、芦別岳にも分布する。
マイズルソウ(キジカクシ科)
葉脈が鶴の舞うように見えることから。旧分類はユリ科。