礼文島の花々2 2014.6.27~30
礼文島の花(2)
オオタカネバラ(バラ科)
タカネバラは尾瀬、谷川以西に分布し、小葉の数が多い(7~9枚)が本種は中部地方の北東、東北、北海道に分布し小葉は5~7枚。
オオハナウド(セリ科)
セリ科の花は小さくて、見分けが難しいが、ハナウドは一番外側の花が一番大きく、その花弁は深く2裂してしている。
オオバナノミミナグサ(ナデシコ科)
大花の耳菜草で北日本の海岸に生育。葉がネズミの耳に似ているから。
オオヤマフスマ(ナデシコ科)
フスマの意味は不明らしいが、一説には寝るときにかける布(衾)で、葉の形から。
キクバクワガタ(ゴマノハグサ科)
細かく分かれている葉が、菊の葉に似ていることと、果実が兜の上に立てた2本の角のようなものににているから。昆虫のクワガタムシもそれと同じ。
オニシモツケ(バラ科)
鬼下野。下野(しもつけ)、現在の栃木県で発見されたシモツケの類で大きくなるので、鬼とついた。
キジムシロ(バラ科)
雉がこの上に座る筵(むしろ)というところから。
クルマバソウ(アカネ科)
車葉草で、放射状に出た葉の付き方から。
コケイラン(ラン科)
惠蘭は漢名から。それより花が小さいので小惠蘭。
コケモモ(ツツジ科)
果実はジャムや果実酒に使われている。
ゴゼンタチバナ(ミズキ科)
白いのは苞で中心部にあるのが小さな花の集まり。ゴゼンは発見された白山の御前峰から、タチバナは果実が橘に似ているところから。
サイハイラン(ラン科)
花の付き方が、軍陣を指揮するのに使った采配に似ているから。
サクラソウモドキ(サクラソウ科)
残念ながら花期は終わり。モドキは似ていること。
シコタンハコベ(ナデシコ科)
色丹は千島列島の色丹島で採取されたことから。
シャク(セリ科)
果実が神事に使うしゃく米に似ているからという説がある。山菜として利用されている。
シラタマソウ(ナデシコ科)
ヨーロッパ原産の帰化植物だが、礼文島に馴染んでいた。実際、スイスでは高原に生育していた。
シロバナヘビイチゴ(バラ科)
ストローベリーの仲間で実はおいしい。蛇の出そうなところに生え、蛇が食べるということから。