平が岳の花
平が岳は名のように際立ったピークを持たない、ドーム型の山である。山頂辺りにも池塘があり、湿地も広がっている。登山道は急峻なところもなく平易であるが、問題は歩行時間である。往復12時間はかかるので体力のない人は厳しい。近年、北側の沢沿いの林道を使うルートが出来て、短縮化された。
頂上付近の池塘
アカモノ(ツツジ科)
赤いおいしい実をつける。別名イワハゼ
イワイチョウ(ミツガシワ科)
湿地に生え、岩場にはない。葉がイチョウに似ているから。
イワカガミ(イワウメ科)
葉に鏡のような光沢がある。この写真に写っている葉はイワイチョウ
イワショウブ(ユリ科)
葉が菖蒲のようだから。池塘の中に咲いていた。岩場にはない。
ウラジロヨウラク(ツツジ科)
瓔珞は建物の軒に付けるたれ飾り。葉の裏が白っぽい。
キバナノコマノツメ(スミレ科)
葉が駒(馬)のヒズメに似ているところから。スミレ科の中で唯一スミレの名がつかない。
ギンリョウソウ(ツツジ科)
銀竜草で葉が竜のうろこのようだから。葉緑素を持たない腐生植物。別名ユウレイタケ。旧分類はイチヤクソウ科。
コメツツジ(ツツジ科)
径1cm位の小さな花を米粒に例えた。
ゴゼンタチバナ(ミズキ科)
花弁のような白いものは総苞。中の小さなものが多数の花。白山で発見されたので、白山の最高峰の御前峰から。果実がタチバナに似ていることから。
タテヤマリンドウ(リンドウ科)
ハルリンドウの高山型。湿地に生える。
ツクバネソウ(ユリ科)
衝羽根草は葉の形を、正月に遊ぶ羽根つきの羽根に例えたもの。
ツマトリソウ(サクラソウ科)
花弁の端(縁)が薄紅色に縁どられるところからの命名であるがそうなっているものには滅多に見られない。
ツルコケモモ(ツツジ科)
湿地に生える。
ネバリノギラン(ユリ科)
花穂の付け根が粘る。ラン科ではない。
ハクサンコザクラ(サクラソウ科)
白山で発見された小桜。この株は盛りを過ぎて、色が落ちている。若葉は内巻きにたたまる。
ハクサンシャクナゲ(ツツジ科)
花は白色だが、ツボミは少しピンク色を帯びている。
ハリブキ(ウコギ科)
全体に棘が多い。
ベニサラサドウダン(ツツジ科)
紅更紗満天星。更紗は織物の名。満天星はドウダンと読み、灯台の転訛。
ホソバノキソチドリ(ラン科)
距が下を向く。上を向くのはコバノトンボソウ。両方とも湿地に生える。
マイヅルソウ(ユリ科)
葉の葉脈が鶴の羽根を広げた様子に見える。
ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科)
深山金鳳花で花弁は金属光沢を持つ。
モウセンゴケ(モウセンゴケ科)
毛氈を敷いた様に湿地に広がる。丸い葉はイワイチョウ。ピンクのものはヒメシャクナゲの花弁が散った後。