yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

森吉山の花々(1) 2011.7.18

森吉山の花(1)

森吉山は秋田県の北部にある古い火山である。高さも1400m余りでそれ程高くもなく、コース自体も急な所も、岩場もなく、さらにロープウェイが1167mの高さまで通じているので誰でも簡単に登れる。花の百名山にも選ばれ、高山植物も多い。山頂から少し先の山人平まで足を延ばしてほしい。 

石森からの山頂

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タカネアオヤギソウ(シュロソウ科)

青柳草で青は花の色で、柳は葉状から。旧分類はユリ科

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アカミノイヌツゲ(モチノキ科)

赤実の犬黄楊。犬は役に立たないもので、ツゲに似ているがツゲのように役に立たないもので赤い実をつけることから。f:id:yamahanayama:20191217211553j:plain

 

アカモノ(ツツジ科) 

赤い実をつけるから。美味しい。別名イワハゼ

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イワイチョウ(ミツガシワ科) 

葉がイチョウに似ているから。しかし、水が溜まるような湿地にあり、決して岩場には見られない。

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イワオトギリ(オトギリソウ科)

オトギリソウの分類は迷う。葉の黒点、明点の有無などその場でよく見ておくことがいいのだが。後は分布域が参考になる。北海道はハイオトギリ、中部地方はシナノオトギリなどだが各地に変種がある。

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イワカガミ(イワウメ科)

岩鏡で葉に艶があり、鏡のようだから。

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イワショウブ(ユリ科) 

イワイチョウとおなじく湿った所に生え、岩場にはない。

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ウメガサソウ(ツツジ科) 

旧分類はイチヤクソウ科。樹林帯に生育し、梅のような笠の形。

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エゾアジサイアジサイ科)

周りにある水色のものは装飾花といって、雌しべも雄しべも無く、中心部にたくさんあるのが本当の花。旧分類はユキノシタ科。日本海側に生育。

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オオバキスミレ(スミレ科)

日本海側に生育。

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オニシモツケバラ科

下野(しもつけ)は現在の栃木県。そこで発見されたシモツケより大きいことから。

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ガクウラジロヨウラクツツジ科) 

アズマツリガネツツジの一変種で萼裏白瓔珞。葉の裏面が白く、ウラジロヨウラクより萼片が著しく長い。

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キソチドリ(ラン科) 

樹林帯に生育する。ホソバノキソチドリは日当たりのいい湿地に生える。

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キンコウカ(キンコウカ科)  

金光花で黄色い花を表した。高山の湿地及び草原に生育する。旧分類はユリ科

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ギンリョウソウ(ツツジ科) 

旧分類はイチヤクソウ科で葉緑素がなく、他から栄養分を吸収。別名ユウレイタケ。写真は花弁は落ち、雄しべが残っている果実。

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クマノミズキ(ミズキ科) 

水気が多いので水木だが、和歌山県の熊野をつけて区別する。ミズキは葉が互生するがこちらは対生。花期も遅い。

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ゴゼンタチバナ(ミズキ科) 

葉は輪生に見えるが対生の間隔が詰まったもの。白いのは花弁ではなく総苞。花は中央部に集まって咲く。発見された白山の最高峰は御前峰で、実はタチバナに似ていることから。

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サンカヨウ(メギ科) 

山荷葉で荷葉は蓮の葉のこと。写真は果実で花期は5~6月

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シロバナヘビイチゴバラ科) 

名前からは身を引くがストローベリーの仲間で、甘くておいしい。

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シロバナハナニガナ(キク科)

白花の花苦菜でニガナより舌状花(花弁に見えるもの)が多い。

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タケシマラン(ユリ科

写真は果実。竹縞蘭で葉が竹の縞模様といわれるが詳しくは不明。ラン科ではない。

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タニウツギスイカズラ科)

谷筋に多いので谷空木。空木は枝の中心部が空洞になっているから。

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チングルマバラ科)  

稚児車で丸い花を子供の遊ぶ車だとか、果実が子供の遊ぶ風車のようだからとかいわれている。群落を見ると草本に見えるが、この写真を見れば木本であることがよくわかる。

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