yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

剣岳・大日岳の花々(3)  2010.8.17-20 

剣岳・大日岳の花(3)

剣御前からの奥大日岳

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カライトソウ(バラ科

 唐糸草で、唐糸は中国から渡来した絹糸のこと。長いピンク色の花糸(雄しべ)をそれに例えた。花弁は無く、花は先端から咲く。

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シモツケソウ(バラ科

下野(しもつけ)、今の栃木県で発見されたから。

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チングルマバラ科

稚児車が転訛したといわれる。ちごは小さくて可愛い、車は丸い花が輪形になていることから。高山のお花畑では群落を作っている。

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 咲き終わった後の果実。雌しべ(花柱)が伸びて、タンポポの綿毛のようだ。これを子供の玩具の風車に見立てて、稚児車になったという説もある。

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ベニバナイチゴバラ科

紅花苺で花が紅色なことから。実は大きく、甘い。

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ミヤマキンバイバラ科

深山金梅で梅の花を思わせることから。花弁の先が凹む。 

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ワレモコウ(バラ科

吾木香や吾亦紅といわれる。木香(キク科)の香りがあるからとか、この花の色を議論しているとき、花自身が「吾もまた紅なり」と言ったとか諸説ある。

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 マツムシソウマツムシソウ科)

松虫草で諸説あるが松虫の鳴くころに咲くからといわれる。沢山の小花が集まっているが、周辺部の小花の花冠が5裂し外側の裂片が大きくなっている。

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イワイチョウ(ミツガシワ科)

葉がイチョウの形をしているからだが岩は不釣り合いで、湿原などに見られる。

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アラシグサ(ユキノシタ科)

嵐草で嵐のような風雨の激しいところにも生育するということから。嵐のファン、必見です。

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クモマグサ(ユキノシタ科)

雲間草で雲が往来する高山に生えるということから。

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イワショウブ(チシマゼキショウ科)

岩菖蒲で細長い葉が菖蒲に似ているから。しかし、岩場ではなく湿地に生育する。

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クルマユリユリ科

葉が輪生につき、車状になるから。

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チシマアマナ(ユリ科

千島甘菜で食べると甘いことから。千島は千島列島のこと。

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 オオバタケシマラン(ユリ科

大葉竹縞蘭で葉の葉脈が竹の葉脈を思わせるから。葉の付け根(葉腋)に1個ずつの花を付けるが、途中でねじれる特徴がある。

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オヤマリンドウ(リンドウ科)

御山竜胆。御山は白山のことで、竜胆は漢名。茎頂部に花が多く付き、あまり開かない。リンドウの根は薬用になり、竜の胆(きも)のように苦いという意味。

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トウヤクリンドウ(リンドウ科)

当薬竜胆でやはり薬になるから。この種も花は大きくは開かない。

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ミヤマリンドウ(リンドウ科)

こちらは日が当たると全開するが、早朝や雨の日は開かない。

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