yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

百名山

木曽駒が岳の花々(2)    2010.7.31~8.3

木曽駒が岳の花(2) 千畳敷カールから見上げた宝剣岳 中央アルプスには6つのカール地形があるといわれるが、その中で最大なのがこの千畳敷カールだ。カールとは氷河が削ったお椀の内側のような地形で、底に当たる部分は平らで植物も多い。ここまでロープウ…

木曽駒が岳の花々(1)    2010.7.31~8.3

木曽駒ヶ岳の花(1) 駒ケ岳という名が付く山は、結構多い。百名山の中にも、会津駒ケ岳、越後駒ケ岳、甲斐駒ケ岳などがあるが、中央アルプスの最高峰も駒ケ岳である。そこでこれも前例と同じように木曽駒が岳という。 山容も大きく、千畳敷以下数個のカー…

白山の花々(4)      2007.8.6~8

白山の花(4) 御前峰より大汝山を望む ミヤマガラシ(アブラナ科) 湿地に生える。ヤマガラシということもある。 ミヤマカラマツ(キンポウゲ科) 紫色のものは萼片で、まだツボミである。花が咲くと萼片はすぐ落ち、白い雄しべがまりのように広がる。花弁…

白山の花々(3) 2007.8.6~8

白山の花(3) 山頂付近から南面の室堂を望む ハイマツ(マツ科) 高山に生育するハイマツは名のように上に伸びず、地に這って成長していく。それは、強い風や深い雪に適応した形態といえる。その、生育地域の南限は、南アルプスの光岳だが、西限はこの白山…

白山の花々(2)     2007.8.6~8

白山の花(2) 御前峰からの大汝峰と翠ヶ池 クロマメノキ(ツツジ科) ブルーベリーの仲間で実はおいしい。 クロユリ(ユリ科) 北海道の平地に、花が大きいものがあるので、ミヤマクロユリとしているものもある。 クロユリの群落 コイチヨウラン(ラン科)…

白山の花々(1)    2007.6~8.

白山の花(1) 白山は2702mのスケールの大きな火山であり、昔から信仰登山の対象とされ、地名にもそれをうかがわせる名前が沢山ある。登山に関しては、特に険しいルートが有るわけでもなく誰にでも登れる山である。 ハクサン〇〇とつく植物も多くあり、日本…

皇海山・庚申山の花々(2)  2011.6.14~16

皇海山、庚申山の花(2) お山巡りコースからの庚申岩壁 ズダヤクシュ(ユキノシタ科) ズダは長野県地方で喘息のこと。その薬草として使われたことから。 タカネザクラ(バラ科) ミネザクラともいう。 タチツボスミレ(スミレ科) 一番よく目にする、どこ…

皇海山・庚申山の花々(1)   2011.6.14~16

皇海山・庚申山の花(1) 皇海山は群馬、栃木県境に位置する2144mの山で、百名山にも選ばれている。登山道は両県いずれからもついているが、栃木県側からのコースをお勧めする。銀山平から庚申山、鋸山を経てのコースである。なぜなら庚申山には稀少種のコ…

武尊山の花々  2009.6.13 2010.6.13

武尊山の花 百名山にも選ばれている武尊山は群馬県にある2158mの山である。武尊山は北アルプスの穂高岳と音が似ているため、上州武尊ということもある。山容も堂々としており、登山コースも多く百名山の名に恥じない名山だと思う。 中腹から望む山頂方面 ア…

至仏山の花々(2)   2009.7.22

至仏山の花(2) 蛇紋岩の登山道は滑りやすい。特に雨が降るとさらに滑りやすい状態になる。 タカネバラ(バラ科) ハイマツの中に咲いていた。 チングルマ(バラ科) 小さいがこれでも木本である。稚児車で5枚の花弁が輪形になっているからとか、果実が子…

至仏山の花々(1)  2009.7.22

至仏山の花 (1) 至仏山は尾瀬ケ原の西に位置する2228mの穏やかな山容をしている山である。岩質は蛇紋岩からなり、他の蛇紋岩質の山(早池峰、谷川、白馬岳、など)と同じく希少な植物が見られる。代表的なものとしてシブツアサツキ、ジョウシュウアズマギク…

平が岳の花々  2009.7.19

平が岳の花 平が岳は名のように際立ったピークを持たない、ドーム型の山である。山頂辺りにも池塘があり、湿地も広がっている。登山道は急峻なところもなく平易であるが、問題は歩行時間である。往復12時間はかかるので体力のない人は厳しい。近年、北側の…

那須の花々(2) 2010.9.26

那須の花(2) 秋‥2010.9.26 秋は花というより果実が目につき、葉も色を変え色々な模様を見せてくれる。 日の出平からの茶臼岳 イタドリ(タデ科) 雌雄異株だが、翼(よく)のある果実がなっていることからこれは雌株。痛み取りからついたといわれている。…

那須岳の花々(1) 2010.9.26  2013.5.28

那須岳の花々 (1) 春‥2013.5.28 正確に言うと那須岳という山は無い。南の黒尾谷岳から茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を含む山域を那須連峰という。狭い意味では噴煙の上がる茶臼岳を那須岳ということもある。しかし、標高の一番高いのは北に位置する三本槍岳で…

岩木山の花々    2011.7.16

岩木山の花 岩木山は標高1625mとそれ程高くはないが、本州でも最北にあり、また日本海側という地理的にも厳しい環境にある。実際、森林限界も低く、8合目以上は高山草原になっている。岩木山の特産にミチノクコザクラがある。エゾコザクラの変種で花付きも…

利尻岳の花々2  2014.7.1

利尻岳の花(2) 長官山からの山頂 シコタンハコベ(ナデシコ科) シコタンは千島列島の色丹島から。ハコベの語源は諸説あるが、はびこる→はこべと転訛したという。 シュムシュノコギリソウ(キク科) シュムシュとは千島列島の占守島から。葉が鋸の歯のよう…

利尻岳の花々1  2014.7.1

利尻岳の花(1) 2014.7.1 利尻島と礼文島はそんなに離れているわけではないのに、それぞれに固有種がある。リシリヒナゲシ、ボタンキンバイ、リシリソウ等(利尻)に対しレブンハナシノブ、レブンコザクラ、レブンウスユキソウ、レブンソウ等である。また…