yamahanayamaの花日記

山に咲く花の紹介

武尊山の花々  2009.6.13 2010.6.13

武尊山の花

百名山にも選ばれている武尊山群馬県にある2158mの山である。武尊山北アルプス穂高岳と音が似ているため、上州武尊ということもある。山容も堂々としており、登山コースも多く百名山の名に恥じない名山だと思う。

中腹から望む山頂方面

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アズマシャクナゲツツジ科)

東石楠花で関東地方に多いからで、中腹の樹林帯に生育。ハクサンシャクナゲは標高も高い所で、色も白、又は 薄紅色で花弁に薄い緑色の斑点がある。

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イワナシ(ツツジ科)

果実が梨に似ているから。

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エンレイソウユリ科

延齢草で薬草として使われたことから。褐色のものは萼片で、花弁は無い。ミヤマエンレイソウは白い花弁がある。

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オオカメノキ(スイカズラ科)

葉の形が亀の甲に似ているから。別名ムシカリ。周辺の白い花は装飾花で雄しべ、雌しべが無いか、不完全。

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オオタチツボスミレ(スミレ科)

日本海側に生育といわれるが武尊山は太平洋側にある。この辺りは日本海側の要素も多いと思われる。

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オオヤマフスマ(ナデシコ科)

衾(ふすま)は寝るときに掛ける布。平地にあるノミノフスマに対しての名と思われる。

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クリンソウサクラソウ科)

花の付き方が数段になり、塔の上の九輪を思わせるところから。湿地に生える。スキー場の溝に生えていたが、植栽かもしれない。

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コミヤマカタバミカタバミ科

小葉の片方が食べられたように凹んでいるので、片喰。

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コヨウラクツツジツツジ科)

瓔珞(ようらく)は仏像の首や胸にかける飾り。

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サンカヨウ(メギ科)

荷葉は蓮の葉のこと。水に濡れると花弁が透き通る。

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シラネアオイキンポウゲ科

登山中、やっと出会った。日本海側の山にはよく見られるのだが。

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ズダヤクシュ(ユキノシタ科)

ズダは長野県地方で喘息のこと。その薬草として使われたことから。

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タカネザクラバラ科

山頂の一角に咲いていた。

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タケシマラン(ユリ科

竹の葉のようなすじを縞といった説があるがはっきりしない。ラン科ではない。

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チゴユリユリ科

稚児百合。花の径2cmぐらいの小さなユリ

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フデリンドウ(リンドウ科)

筆竜胆で茎頂に付く花の状態が、筆の穂先を思わせるから。

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ベニバナイチヤクソウ(ツツジ科)

旧分類はイチヤクソウ科。紅花一薬草で薬草として使われたことから。

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マイズルソウ(キジカクシ科)

葉脈の形が鶴の舞う様子に見えるから。旧分類はユリ科。花弁が4枚のユリ科は珍しいと思っていたが、新しい分類ではユリ科から外れた。

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ミズバショウサトイモ科)

白いのは苞で、棒状の花軸上に密集しているのが花。

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ミツバオウレンキンポウゲ科

下部に写っている3小葉がそれで、黄連は漢名から。白いのは萼片で、黄色い点に見えるのが花弁。ハート型の葉はマイズルソウ。

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ミヤマスミレ(スミレ科)

分布域が広く、北半球の北部寒冷地に分布するという。日本でも北海道から中部以北の山でよく見かけた。

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ムラサキヤシオツツジツツジ科)

紫八塩ツツジで、数回紫色の染汁に漬けて染め上げたツツジという意味。

注:ヤシオは八汐、八染、八潮など様々な表記がある。

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ユキザサ(ユリ科

ササの上に雪が降った様子に似ているから。

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レンゲツツジツツジ科)

武尊牧場の上部に広がっていた。ツツジ類は有毒なものが多く、牛はこの葉を食べないので広がることが多い。

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